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第166回 お口の健康

6.1(土)O.A.(第166回)
お口の健康

6月1日は「チューイングガム」の日ですが、お子さんのお口の中は健康ですか?今では日本は世界でも子どもの虫歯が少ない国。昭和40年代は9割以上の子どもに虫歯がありましたが、最近の小学生は半数を切る45%と過去最低。

これは喜ばしいことですが、一方で気をつけたいことがあります。それは、気がつくと子どもの口が開いている、いわゆる「お口ポカン」という症状。日本の子どもの3割に症状があるそうです。口を開けているとウイルスや細菌が体内に入って風邪をひきやすくなる、扁桃腺が腫れている状態になって免疫力が低下するといった悪影響があります。

自然と口が開いてしまうのは、口の周りの筋力が弱いから。症状改善には口を閉じたり動かすトレーニングが必要ですが、子どもが継続するにはハードルが高い。そこで、今提唱されているのが風船ガムの活用です。以前は虫歯の原因になることで良しとされていなかったガムですが、キシリトールの登場以降は健康に役立つと捉えられるようになっています。風船ガムを噛むことで、口の周りの筋肉が鍛えられ「お口ポカン」は改善し、さらにキシリトールは虫歯の原因となる酸を作らず、むしろ虫歯になりかけた歯を修復する効果があるとされているのです。

山口県の周南市で幼稚園児に毎日10分間、1回2粒、風船ガムを噛むトレーニングを70日続けたところ噛む力や舌を動かす能力の向上が確認されました。そこで市内の44の幼稚園・保育所などで、これを取り入れているそうです。また、厚生労働省は「噛ミング30」という、ひとくちで30回以上噛むことを推奨するキャッチフレーズを打ち出しています。一度お子さんのお口の健康に注意を払ってみてください。

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