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第23回 子どもの自己肯定力

9.4(土)O.A.(第23回)
子どもの自己肯定力

全国的に夏休みが終わって2学期がスタートしました。
親としては勉強に、スポーツに、子どもたちが努力して才能を発揮してほしいですよね。とはいっても、全てのことが得意な子どもはいません。苦手なこともあります。そういう短所を目にした時、あるいは感じた時、子どもにどう接していますか。

以前の日本では親が『叱る』『たしなめる』という姿勢が一般的だったと思います。「そんなこともできないの?」「もっとしっかりやりなさい」「何度言ったらわかるの」等といった言葉の投げかけるわけです。
番組を聞いているお父さん、お母さんの中には、子どもの頃の光景が頭に蘇ってくる方も多いでしょう。

親としては、悪気はなく、子どもの奮起を期待してのこと。「親が言わないと誰も修正してはくれない」という責任感から。
また、日本の習慣として、特に周囲に人がいる時には、自分の子どもは謙遜して見せるという側面があったかもしれません。

大人になった今だと理解できますが、子どもの頃は悲しかったり、腹立たしかったり、しましたよね。
実際、最近では子どもの教育は短所を突きつけて修正しようという姿勢はNG。長所を伝えることで伸びるという意見が、教育専門家の間では主流です。

いつも、できないことを口で攻める、「口撃」をすると、子どもは自分に肯定感を持てず成長してしまいます。怒られてばかりいると「自分はダメな人間なんだ」と思ってしまう。だから、いい結果を出した時に褒めても喜ぶことが出来ない。そして、失敗することが怖いから、新しいチャレンジに足を踏み出せない。負のスパイラル。でも、こうして聞くと、それはそうだよなと思いませんか?

一方で、長所を褒められて育った子ども。何事にも積極的に取り組む土台があります。多少の失敗にはめげず、再挑戦するバイタリティを持っています。自分を肯定できているので、他の人の個性も認め、協調性を備えています。社会へのポジティブな向き合い方は、幸福な人生へと繋がっていく可能性・・・大。

今日の話を「なるほど!」と思ったお父さん、お母さん。良いところはどんどん褒めて下さい。その結果、自己肯定できる子どもになるといいですね!

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