以前より暑さが厳しくなった夏。皆さん、お子さんに「熱中症には気を付けるように」と伝えていると思いますが、実はいま「梅雨型熱中症」と呼ばれるタイプにも注意喚起がなされているのを知っていますか。
梅雨時は高温多湿。湿度の高さから汗が蒸発しにくいので熱がこもって体温が上がる→体温を下げようと汗がたくさん出て脱水症状に向かう→ところが湿度が高いと口の渇きを感じにくく水分補給がおろそかになり脱水症状が進行→さらに体温が上がり熱中症の危険が増す・・・というのが理由です。また、この過程には「まだ真夏になっていない」という油断も含まれていることがよくないと専門家は指摘します。
子どもは体温調節機能が未熟。身長も低く地熱の影響を受けやすいため、大人より気を付ける必要があります。保護者が認識して子どもをケアし、注意を促しましょう。具体的には、エアコンで除湿、部屋の温度を下げる、サーキュレーターで換気する、水分と塩分の補給をしっかりするなど。
最近では、熱中症対策としての子どもの日傘使用が増えています。ただ、熱中症対策として全児童が日傘を差して通学する小学校もある一方、手が塞がることが危険だという理由で認めていない学校もあるとか。このあたり、大人が、何が危険でどんな対策をすべきか、きちんと話し合って、より良い方法を決めないといけませんね。とにかく、この時期は「梅雨型熱中症」にも、親子で気をつけてください。
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