お子さんは新しい学校・学年での生活がスタートしたことでしょう。どんな様子ですか?これまでと違う環境に不慣れなことも多いはず。親としては不安もありますが、まずは見守っていたいですよね。
ところで先日、気になる報道がありました。現在、東京大学と理化学研究所が、小・中・高の合計およそ5万人を対象に子どもの睡眠に関する大規模調査を行なっていて、約7,700人を調査した段階での中間結果が発表されました。厚生労働省の推奨睡眠時間は小学生9時間から12時間、中学生・高校生8時間から10時間。でも、半数以上がこれを満たしていませんでした。調査からわかった平均睡眠時間は小学6年生7.90時間、中学3年生7.09時間、高校3年生6.45時間。ずいぶんと足りていないことが伺えます。
子どもの睡眠不足にはどんなリスクがあるのか?国民の健康づくりを目的とする厚生労働省の「睡眠ガイド」によると「肥満」「抑うつ傾向」「学業成績の低下」などが挙げられます。では、何が睡眠不足の原因になっているのか?考えられているのは大きく2点です。「習い事・塾・部活でスケジュールが過密」と「スマートフォン・パソコンなどデジタル端末の使用過多」。習い事や塾は将来のためですが、結果として睡眠時間が足りなくなるのは本末転倒な気がします。デジタルデバイスの使用時間は、何かを身につけるメリットもあるものの、どのくらい有意義に使っているか見直したほうがいいかもしれません。
新年度に入った今、お子さんの睡眠時間について、考えてみてはいかがでしょうか。そして、必要だと思ったら、親子で話し合ってみてください。
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