今回は夏が近づいてきたのでコーラの話題。19世紀末にアメリカで発明されたコーラはもともとスパイスやフルーツを煮詰めて作られたもので、薬として販売されていました。その後、今のような糖類、炭酸、酸味料、カフェイン、カラメル色素を原料とした工場生産の商品に変わったという歴史があります。
今、発明当初のように作られた「クラフトコーラ」が美味しくてヘルシーと評判になっています。ブームのきっかけは新宿区でクラフトコーラ専門メーカー「伊良コーラ」を始めた、コーラ小林さん。学生時代は世界を旅して国や地域ごとに違うコーラを楽しむコーラ好きだった小林さんは、社会人になったある時、インターネットで古いコーラ作りのレシピを発見します。身近なものでコーラを作れることを知り、仕事から帰宅後に独自に研究をスタート。そして、約2年かけて独自のレシピを開発し、脱サラ&起業しました。
伊良コーラは、カルダモンやナツメグなど10種類以上のスパイスを調合し、レモンなどの柑橘類を摺りつぶし、一緒に煮詰めて、甘みをつけたもの。シロップタイプと、あらかじめ炭酸を加えたタイプが販売されています。今回、杉浦太陽さんも初めて伊良コーラを体験。スパイスの香り、程よい甘さとサッパリ感に「これはおいしい!」と太鼓判を押していました。
こうしたクラフトコーラにはスパイスがたくさん入っていて、言ってみればカレーの飲み物版か、もしくは漢方薬のようなもの。ちなみにコーラ小林さんのお祖父さんは漢方の薬局をやっていたそうですから血筋ですね。もし、ご自宅にスパイスがたくさんあるなら、親子でオリジナルのクラフトコーラ作りに挑戦しても楽しいかもしれません。
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