都心からは東北自動車道経由で2時間45分ほど。栃木県那須町にある那須ステンドグラス美術館は日本一の規模を誇るアンティークステンドグラスのアートミュージアムです。
イギリスに中世の貴族の館マナーハウスが残るコッツウォルズという地方があります。その周辺のイギリスで最も美しい田舎の風景と那須高原が重なるということで、マナーハウスをモチーフに建物資材から工法まで本物にこだわって建てられているのが、このミュージアム。ひとたび敷地に足を踏み入れると、忙しい現代日本にいることを忘れてしまうような雰囲気に包まれ、穏やかな時間が流れ出します。
そして、光・香・美・音・風の五感で楽しむ美術館というテーマのもと、館内には1800年代中心のアンティークステンドグラスが配されています。特に礼拝堂の壁にめぐらされたステンドグラスからは優しい光が差し込み、その光景はとびきりの美しさ。
また、ティファニー創業者の息子で芸術家でもあったルイス・カムフォート・ティファニーのティファニーグラスを学んだ作家リチャード・リーのランプもたくさん展示されています。館内に漂うアロマの香り。アンティークパイプオルガンやアンティークオルゴールの演奏もあり、週末は礼拝堂でさまざまなコンサートが開かれています。
そろそろ2024年も終わり。那須の柔らかな風に包まれた優しい空間の中、
親子で1年の疲れを癒しに、クルマで出かけてみてはいかがでしょうか。
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