自動車保険のプランを選ぶ際に、車両保険を「エコノミー型」にするかどうかで悩むことがあるかもしれません。エコノミー型にすると自動車保険(車両保険)の保険料が安くなるのが一般的ですが、補償内容など、どのような違いがあるのでしょうか。
本記事では、車両保険のエコノミー型とは何か、一般型との違いなどをわかりやすく解説しています。また自動車保険(車両保険)の保険料を安く抑えるほかの方法についても紹介しているので、ぜひご参照ください。
目次
自動車保険の「エコノミー型(車対車+限定A)」とは?
自動車保険の「エコノミー型」とは、車両保険の種類の一つで、補償範囲を限定することで保険料を低く抑えたタイプです。SBI損保ではエコノミー型のことを「車対車+限定Aタイプ」と呼びます。
一般的に車両保険には「一般型」と「エコノミー型」の2種類があります。「一般型」は補償の範囲が広く、その分、保険料も基本的に「エコノミー型」よりも高くなります。SBI損保での「一般型」の名称は「一般車両タイプ」です。
そもそも車両保険とは、ご契約自動車が事故によって壊れた場合や盗難にあった場合の修理費用などを補償する保険で、SBI損保ではお客さま全体の約6割(※1)が車両保険を付けています。
車両保険を付けているお客さまのうち、一般車両タイプの割合は約7割です。(※2)
車両保険の補償内容について詳しくは、下記ページをご参照ください。
- ※1.2 2023年8月 SBI損保における調査より算出
車両保険の「エコノミー型(車対車+限定A)」と「一般型(一般車両)」の違いは?
エコノミー型と一般型の車両保険で、補償内容にどのような違いがあるのでしょうか?
SBI損保の場合、それぞれの補償内容は以下のようになっています。
一般型 (一般車両) |
エコノミー型 (車対車+限定A) |
|
---|---|---|
窓ガラスの損害・飛び石による損害 | ||
盗難・いたずら・落書き | ||
火災・爆発・台風・洪水・高潮など | ||
車やバイクとの衝突・接触 | (※) | |
自転車との衝突・接触 | ||
電柱・建物などとの衝突や接触(単独事故) | ||
あて逃げ | ||
転覆・墜落 |
- ※ 相手の車とその運転者または所有者が確認できる場合に限る。
上記のとおり、「自転車との衝突・接触」「単独事故」「転覆・墜落」について、エコノミー型では補償されません。
また「車やバイクとの衝突・接触」についても、エコノミー型では補償の対象が「相手の車とその運転者または所有者が確認できる場合」に限定されています。「あて逃げ」など、相手が逃げてしまい運転者・所有者を特定できない場合には補償されません。
車両保険のエコノミー型(車対車+限定A)を選ぶメリット・デメリットとは?
上記の違いを踏まえると、一般型ではなくエコノミー型を選ぶメリット・デメリットについて、どのように考えればよいのでしょうか。どのような場合に向いているのか・向いていないかなどを含め、詳しく確認しておきましょう。
エコノミー型(車対車+限定A)を選ぶメリット
エコノミー型のメリットは、保険料を安く抑えられることです。
自動車保険の保険料が安くなる分、補償の範囲は限られますが、エコノミー型でも、自動車やバイクとの事故や盗難、自然災害などには備えることができます。
たとえば自動車ローンを組まずに購入した場合で次の自動車を買う資金が貯まっている場合や、車体価格が低く自動車を修理する予定がない場合は、エコノミー型でも十分と感じることがあるでしょう。
古い車や中古車などは「車両保険を付けない」という判断もありますが、「最低限の車両保険は付けたい」という場合の中間的な選択肢として、エコノミー型の車両保険が適しています。
「車両保険を付ける・付けない」についての基本的な考え方は、以下のページで解説しています。
エコノミー型(車対車+限定A)を選ぶデメリット
エコノミー型のデメリットは、一般型よりも補償範囲が限定されることです。
対自転車や対歩行者、自損事故など、「対自動車ではない事故」による修理費用は補償されません。
自動車を購入したばかりで修理費の負担をできる限り抑えたい場合や、小さな傷やへこみでもすぐに修理したいと考える場合、運転免許を取ったばかりで自損事故などに備えたい場合などは、一般型が適しています。
また、自動車ローンを組んで、自動車を購入する場合も一般型の車両保険に加入したほうがよいでしょう。もし、自動車ローンの残高がある状態で廃車になってしまうと、ローンの支払い義務だけが残ってしまうためです。修理可能な場合でも、修理費用の負担とローンの支払いが重なり、家計の負担になるリスクが高まります。
運転に慣れている方は、自損事故のリスクが低いことからエコノミー型を選ぶ場合もありますが、「あて逃げ」など運転スキルとは無関係のリスクをカバーできない点には注意が必要です。
一般型はエコノミー型よりも保険料が高くなることがデメリットですが、自動車保険の保険料を節約するほかの方法を活用すれば、負担を軽くできます。
たとえば運転者の範囲や年齢条件を見直したり、不要な特約を外したりできないか検討してみましょう。保険料の節約方法について詳しくは、以下のページをご参照ください。
また車両保険自体の保険料を安くする方法は、エコノミー型を選択する以外にもあります。
エコノミー型(車対車+限定A)を選ぶ以外で安く車両保険をセットする方法は?
エコノミー型を選ぶ以外にも、自動車保険(車両保険)の保険料を安く抑える方法は、以下の3つがあります。
- ・免責金額を高めに設定する
- ・保険料を一括払する
- ・ダイレクト型の自動車保険を選ぶ
上記の方法を使えば、一般型を選んだ場合でも、車両保険の保険料の負担を減らせる可能性があります。活用できる方法がないか、以下より詳しく確認していきましょう。
免責金額を高めに設定する
免責金額を高めに設定すると、車両保険の保険料を低く抑えることができます。
免責金額とは「自己負担額」のことです。たとえば30万円の修理費がかかったケースで車両保険の補償を受けられる場合でも、免責金額として10万円を設定していた場合、10万円は自己負担することになるため、受け取れる保険金は20万円です。
免責金額を高めにすることで、保険会社の負担分が少なくなる分、車両保険の保険料が安くなります。
免責金額の考え方について詳しくは、以下のページをご参照ください。
保険料を一括払する
月払ではなく一括払(年払)を選択することによって1年間で支払う保険料の総額を抑えられるのが一般的です。自動車保険は基本的に、月払よりも一括払(年払)のほうが、合計の保険料が低く設定されています。
ただし一括払にすると更新時期に1年分の自動車保険料を支払うことになるため、ある程度まとまった資金が必要です。たとえばボーナスを充てるなどして、工夫して支払う必要があります。
一括払にすることで、どのぐらい安くなるかは、補償内容やご年齢などによって変わってきます。見積りの際に比較してみましょう。
一括払と月払の比較について詳しくは、以下のページで解説しています。
ダイレクト型の自動車保険を選ぶ
インターネットで申込みできる「ダイレクト型」の自動車保険を選ぶことで、車両保険の保険料を抑えられることがあります。
ダイレクト型の自動車保険は、代理店型(店舗型)と比べて店舗の維持費や人件費などがかからない分、保険料が割安な傾向があります。
インターネットからの申込限定で保険料の割引を受けられることも多く、保険料の節約をしやすいことが特長です。補償の範囲を減らさずに保険料を節約したい場合におすすめです。
ダイレクト型の自動車保険について詳しくは、以下のページで解説しています。
まとめ
車両保険は、大きく分けて「エコノミー型(車対車+限定A)」と「一般型(一般車両)」の2種類があります。エコノミー型は補償範囲が限定されている分、保険料が割安になることがメリットです。
ほかにも安く車両保険をセットするために、免責金額を高めに設定する、一括払にする、ダイレクト型の自動車保険を選ぶなどの工夫ができます。
ダイレクト型の自動車保険をご検討の際には、SBI損保をご検討ください。多くのお客さまに保険料でご納得いただいており、車両保険を付帯されている方の節約額は平均25,346円です。(※1)インターネットからの新規お申込みなら保険料が14,500円割引となり、保険料をさらに節約いただけます。(※2)
特約で自分の家や車庫に自動車をぶつけてしまった場合の補償も追加できるなど、補償のカスタマイズも可能です。おトクにご契約できる自動車保険をお探しの際には、ぜひご検討ください。
- ※1 2023年1月から4月に実施した自社アンケートにて、代理店型大手損保4社から乗り換えた方のうち、安くなったと回答した795人の平均額。
- ※2 ①インターネット割引(14,000円)②証券不発行割引(500円)を適用した割引額です。月払の場合は年間14,520円(①14,040円②480円)となります。
執筆年月日:2024年8月2日