間違いやすい道路標識の見分け方と特に注意が必要な道路標識とは? - SBI損保の自動車保険
道路標識には200以上の種類があります。特に運転免許を取ったばかりの人や、自動車教習所に通っている人は、「種類が多くて覚えにくい」「似たようなものがあって紛らわしい」などと感じている人は多いのではないでしょうか。 安全運転のためには、道路標識についての正しい理解が必要です。本記事では、道路標識の種類やその意味、間違いやすい道路標識について解説しています。 「取り締まりの多い交通違反ランキングTOP5」からわかる、特に注意しておきたい道路標識も紹介していますので、参考にしてください。
道路標識は大きく分けて「本標識」「補助標識」の2種類が存在します。それぞれの違いを確認しておきましょう。
本標識とは、以下の4種類の道路標識を指しています。
「案内標識」とは、路線名や行先の地名などを示すものです。一般道では青色で、高速道路では緑色で示されます。 「警戒標識」とは、黄色いひし形の道路標識で、注意すべき情報を前もって知らせるものです。交差点やカーブ、信号機の前などに表示されています。 「規制標識」とは、交通方法に関する規制を表示するものです。速度制限や通行止めを示す赤い道路標識や、一方通行や歩行者専用を示す青い道路標識などがあります。 「指示標識」とは、駐車可や並進可など特定の交通方法ができることを示す道路標識や、横断歩道や停止線など特定の場所を示す道路標識です。青色の四角形や三角形で示されます。
補助標識は、通常は本標識の下に取り付けられるものです。本標識の意味を補足して、規制の区間や時間帯、対象となる車両などが表示されます。 「日曜・休日を除く」と補足情報を加えるものや、「踏切注意」など本標識の意味をそのまま文字にしたものなどがあります。
道路標識の中でも、特に間違いやすい・覚えにくいものをピックアップして解説します。試験対策や、普段の運転での注意点として参考にしてください。
上記の「車両通行止」と「通行止」は、意味が似ているため間違えやすい道路標識です。 赤い円形に斜線が入った「車両通行止」は車両のみが通行止めですが、×印の「通行止」はさらに規制が厳しくなり、車両以外の歩行者なども通行止めであることを意味します。 横向きに白いラインが入った「車両進入禁止」も意味が似ていますが、こちらは一方通行の道路などに表示されるものです。通行すること自体が禁止なのではなく、「特定の方向からの進入」が禁止されていることを意味します。 「駐車禁止」と「駐停車禁止」も意味と見た目が似ている道路標識です。青地に斜線が入った「駐車禁止」の区域では「停車」にあたる行為は禁止されていませんが、×印の「駐停車禁止」の区域では停車も禁止されています。
赤い円の中に数字が書かれた「最高速度」と「最低速度」も、見た目が似ていて間違えやすい道路標識です。
「最低速度」には数字の下に横のラインがありますが、「最高速度」には横のラインがないという違いを覚えておきましょう。
赤い円の中に「2.2m」「3.3m」など高さや幅に関する数字がある道路標識も、間違えないように注意しましょう。
「高さ制限」の道路標識には上下に青い三角形の印があります。同じ印が左右にある場合は「最大幅」の道路標識です。見た目は似ていますが意味は大きく異なるので、間違えないように注意してください。
上記の「追越し禁止」の道路標識は、補助標識の有無で意味が変わることに注意しましょう。 「追越し禁止」と書かれた補助標識がない場合、「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」という意味であるため、右側部分のはみ出しをしなければ追い越しができます。 一方「追越し禁止」と書かれた補助標識がある場合は、追越しそのものが禁止ということです。
進行方向に関する道路標識の中には、間違えやすいものが多いため注意しましょう。
たとえば青い矢印の道路標識には、青地に白い矢印の「一方通行」と、白地に青い矢印の「左折可」の2種類があります。 また、一方通行の看板に「ここから」や「ここまで」などの補助標識が付属する場合は要注意です。補助標識を見落としてしまうと、一方通行の区分を勘違いしかねないので注意しましょう。 また名前が似ている「指定方向外進行禁止」と「進行方向別通行区分」も間違えやすい道路標識です。上記のように「指定方向外進行禁止」は円形で、「進行方向別通行区分」は四角形の青い道路標識です。
上記の道幅が狭くなることを示す「幅員減少」と「車線数減少」は、見た目と意味が似ているため、間違えないよう注意しましょう。 「幅員減少」は、車線数は変わらず、単に道幅が狭くなることを意味します。 一方の「車線数減少」は、道幅だけでなく車線の数も減ることを示すものです。そのため図の中に車線を示す点線があるという違いがあります。
「上り急勾配あり」と「下り急勾配あり」の警戒標識も、運転中に間違って読み取らないよう注意しましょう。 いずれも坂を示す三角形と、勾配を示す「10%」などの数値が表示されていますが、矢印の方向に注意しないと、下りと上りの意味を逆に理解してしまう可能性があります。 「上り急勾配あり」は右上を向いた矢印で、「下り急勾配あり」は右下を向いた矢印です。
特に注意が必要な道路標識の参考として、取り締まり件数の多い交通違反のTOP5を紹介します。「令和2年警察白書 統計資料」に記載されている取り締まり件数を基に、ランキング形式で見ていきましょう。 それぞれの違反点数と反則金額も紹介します。
最も取り締まり件数が多い違反は、一時停止の道路標識を無視するなどの「一時不停止」です。
無視したつもりはなくても減速しただけで「一時停止」できていなければ違反となります。
道路標識の見落としによっても発生することが多い違反のため、普段は通らない交差点などでは特に注意しましょう。
次に多いのは速度違反です。「最高速度」を示す道路標識の無視や見落としなどによって発生します。超過した速度に応じて、点数と反則金額が高くなる規定です。
「ここから」「ここまで」などの補助標識が示す区間にも注意しながら、制限速度を守って運転しましょう。
道路標識と直接の関係はありませんが、運転中にスマートフォンなどを使うことによる「携帯電話使用など(保持)」も、取り締まり件数の多い違反です。
「保持」とは運転中にスマートフォンなどを手に持って注視するなどの行為です。「交通の危険」とは、手に持っているかどうかに関係なく、スマートフォンなどを注視することで事故などを起こした場合が該当します。
運転中はスマートフォンなどに注意を向けることがないようにしましょう。
「車両進入禁止」の道路標識を無視して一方通行の道を逆走してしまった場合などに該当する「通行禁止違反」も、多く発生しています。
「指定方向外進行禁止」の道路標識にも注意して、誤って逆走しないよう気を付けましょう。
こちらも道路標識とは少し異なりますが、「信号無視」も取り締まり件数の多い違反です。
赤や黄色の信号を無視しないことはもちろん、「点滅信号」にも注意しましょう。
車両について、赤色点滅は「一時停止」で、黄色点滅は「ほかの交通に注意して進行」という意味です。特に赤色点滅の一時停止を忘れないよう注意してください。
信号機の前に設置される「信号機あり」の道路標識も確認しながら、信号の厳守を徹底しましょう。
*出典:「令和2年警察白書 統計資料」(警察庁)(https://www.npa.go.jp/hakusyo/r02/data.html)をもとに作成
「警察庁 反則行為の種別及び反則金一覧表」(警察庁)(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/torishimari/tetsuzuki/hansoku.html)をもとに作成
自動車の運転には、さまざまなリスクが伴います。道路標識の種類や、意味の違い、特に注意が必要なポイントなどを正しく理解し、安全運転を心がけましょう。正しい知識は、事故や取り締まりなどのリスク軽減のためにも重要です。 とはいえ安全運転を心がけていても、事故にあうリスクはゼロではありません。万一の事故に備える自動車保険については、ぜひSBI損保をご検討ください。SBI損保なら、インターネット割引や証券不発行割引など、おトクな割引も多くご用意。保険に関する無料相談も受付ております。保険に関するご相談・ご不明点などがありましたら、お気軽にSBI損保サポートデスクまでお問い合わせください。
執筆年月日:2022年5月31日
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