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これだけは押さえておきたい車の購入のポイント

これだけは押さえておきたい車の購入のポイント

車は納車されるまでの流れが複雑で、特に初めて車を購入する人は、必要な手順やかかる費用の多さに驚いてしまうことも多いはず。今回は、知っておくと役に立つ車の購入時のポイントを、費用や手間を抑えるコツとともにお伝えします。

車を購入するときの流れ

車を購入するためには、数々の手続きが必要です。例えば、自動車の保管場所を確保していることを証明するための「車庫証明書」を警察署に申請します。ただし軽自動車の場合は地域によって証明までする必要はなく「保管場所届出」で警察署に届け出るのみ、または届け出自体が必要ない場合もあります。
これらの上に、国土交通省(各地域の運輸支局)に届け出をして、「車検証」「ナンバープレート」の交付をしてもらいます。

車を購入するときの流れ

購入する車によって、車の検査が必要だったり、ナンバープレートが既存のもので交付が不要だったり、細かい手続きが異なります。いずれの手続きも、ディーラー等に代理で行ってもらうことは可能ですが、手数料がかかってしまうのが通常です。

車の購入に必要なもの・書類

これらの諸手続きも含めて車の購入に必要な書類等はたくさんあります。例えば、以下のようなものです。

普通自動車の場合

  • ・車の所有者の実印と印鑑証明書
  • ・自動車保管場所証明申請書(車庫証明申請書)
  • ・委任状(登録手続きを代行してもらう場合)
  • ・権限書面(車庫が自己のものか他人のものかで異なる書面)
  • ・保管場所の所在地と配置図 など

軽自動車の場合

  • ・住民票
  • ・認印
  • ・委任状(登録手続きを代行してもらう場合) など

かかる費用もたくさん

かかる費用もたくさん

車の購入時は手続きが複雑なだけでなく、初期費用としてかかる費用も様々あります。例えば自動車保険の保険料や税金、購入に係る手続きの手数料など。ローンを組む場合は頭金が必要な場合もあるでしょう。

代表的なのは自動車保険

車の購入時にかかる費用の代表的なものとして「自動車保険」の保険料があります。自動車保険には加入が義務づけられている「自賠責保険」と任意で加入できる「民間の任意自動車保険(以下、任意保険)」があります。 自賠責保険はどこの保険会社で加入しても条件は同じで、車種などによって保険料が異なります。一方、任意保険は主な補償内容は共通していますが、細かいサービスや保険料の設定が保険会社によって異なり、付帯したい補償内容によって保険料に幅があります。
自賠責保険は他人の体にケガをさせたり死亡させたりした場合のみが補償の対象ですが、任意保険は補償の幅が広くなっています。例えば、他人の所有物への損害に対する「対物賠償保険」、自身の治療費に対する「人身傷害保険」、自身の車の修理費に対する「車両保険」などがあります。

自動車保険は前もって検討

自動車事故は幅広いリスクが想定され、そこから発生する賠償や治療・修理にかかる費用は高額になるケースもあるので、任意保険に加入しておくと安心です。一方で、任意保険は補償の範囲が広く各保険会社によってサービスも異なるので、自分に合った補償内容や保険会社を決めるのは容易ではありません。車の購入だけでも時間や手間を要してしまうので、購入時の手間を短縮するためにも、前もって任意保険の補償内容をある程度決めておきましょう。
任意保険の補償内容を相談したい場合は、各保険会社のコールセンターや代理店で直接話ができます。インターネットから見積もりや申し込みができる保険を利用すればスキマ時間を利用して自動車購入時の手間を減らすことができます。

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税金やその他の費用もかかる

保険料以外のコストに、税金の負担があります。例えば、車を保有することでかかる税金として「自動車税(軽自動車税)」があります。自動車税は車種や総排気量、用途によって税額が異なり、翌年3月までの分を月割りで支払います。このほか、自動車を取得した場合に1度だけ負担する「自動車取得税」、車検ごとに支払う「自動車重量税」があります。また、税金以外にもディーラー等に支払う諸費用があります。例えば先にも述べましたが、車庫証明の発行や車検証の取得等の手続きを代行してもらった場合に、代行費用がかかります。

税金やその他の費用もかかる

このほか、納車にかかる手数料や印紙代等がかかり、好きなナンバーのナンバープレートを取得したい場合には追加で費用が必要です。
代行費用は自身で取り組めばかからずに済みますが、税金や書類の発行手数料等は節約することができません。購入時の初期費用の負担が大きい場合は、特に任意保険の補償内容を見直し、保険料の節約をしてみましょう。

まとめ

車を購入するまでには様々な手順、書類、モノが必要になってくるので、事前に何が必要になるのか押さえておき、あらかじめ準備しておくことが大切です。初めての購入だと保険選びも大変ですが、事故時のリスクに備えてしっかり任意保険に加入しておくことがおすすめ。複雑な保険内容が理解できない場合は、コールセンターや代理店に相談し、申し込み時の手間を省くにはインターネットを利用した手続きが便利です。購入時は様々な費用負担も大きくなるため、任意保険の加入方法・補償内容を工夫して保険料の節約をすることで初期費用を抑えることもできるでしょう。

ファイナンシャルプランナー 松原 きえ

執筆:松原 季恵(まつばら きえ)

CFP®、マイアドバイザー登録ファイナンシャルプランナー。銀行、損害保険会社での勤務経験を経て、FPとなる。現在はお客様サイドに立ち、執筆・セミナーを中心とした情報提供をしている。住宅ローンや生損保商品に詳しく、「お金で楽しい毎日を」を心がけている。

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