スタックとは?自動車がスタックした場合の脱出方法と予防法を解説【ケース別】 - SBI損保の自動車保険
自動車の運転中、雪道や泥道、砂地にタイヤがはまり動けなくなる「スタック」という状態に陥ることがあります。スタックしてしまうと、アクセルを強く踏んでも自動車は前に進むことができないため、どう対処すればいいのかわからずに焦ってしまうかもしれません。
そこで、今回はスタックの予防法、そしてスタックした場合の対処法についてご紹介します。スタックが何かよくわからないという方、雪道や泥道などの運転に慣れていない方はぜひ参考にしてください。
目次
スタックとは、雪道などでタイヤがはまったり、脱輪してタイヤがはまったりして、自動車が動けなくなることです。スタック状態になると、アクセルを踏んでもタイヤは空転してしまい、自動車を動かすことができません。
スタックの原因の1つとして、タイヤと地面間の摩擦の力が下がることが挙げられます。たとえば雪道では、タイヤと路面の摩擦度合いを示す「路面摩擦係数」が舗装道路(アスファルト、コンクリート)の半分程度しかなく、タイヤが滑りやすい状態です。タイヤが滑ることで空転してしまい、スタック状態に陥ります。
スタックはなるべく避けたいものですが、もしもスタックしてしまった場合、どうやって脱出すればいいのかを確認しておきましょう。ここでは、5つのケースについてご紹介します。
なお、いずれの場合も自力での脱出が難しいと判断したら、迷わずロードサービスなどに救助を依頼しましょう。
新雪など凍結していない雪の積もった道でスタックした場合、まずはゆっくりアクセルを踏んで小刻みに前進と後退を繰り返してみてください。この動作で周りの雪が固められ、自動車が動きやすくなります。ジャッキを持っていれば、ジャッキアップしてタイヤの下部の雪を固めるとよいでしょう。その際は、自動車を持ち上げても、ぐらついたりせず安定しているかを確認してからにしてください。
それでも、スタック状態が解消されず自動車が動かない場合は、タイヤ下の脱出する方向の雪をよけ、新聞紙やタオルなどを駆動するタイヤの下にかませるという方法があります。
もし、同乗者や周辺に人がいる場合は一緒に自動車を押してもらいましょう。タイヤが空転するのであれば、自動車に乗ってもらい、重量を重くすると動きやすくなります。また、近くに四輪駆動の自動車がいるならば、けん引してもらうという手段もありますので試してみてください。
駐車場などに長時間停車していた間に雪が降り、埋もれてスタックしてしまうことがあります。そのような場合は初めにシャベルで周囲の雪を取り除きましょう。その後、雪道でスタックした時と同様に自動車を前後に小刻みに動かし、雪を踏み固めてください。それでも動かない場合はタイヤの下に新聞紙などを敷くなどの対応を取りましょう。
泥道でのスタックの場合は、アクセルをあまり踏み込まず自動車を前後に小刻みに動かすと、反動で脱出ができる可能性があります。
なお、「雪道よりは危なくないだろう」と力いっぱいアクセルを踏み込む方もいるようですが、絶対に避けてください。タイヤが空回りし、地面が掘り返されることで脱出が難しくなります。
もし、自動車を小刻みに動かしても脱出できない場合は、雪道でのスタックの時と同様、「タイヤの下に新聞紙などを敷く」「周囲の人に押してもらう」「四輪駆動の自動車でけん引してもらう」という方法を試してください。
砂地でスタックした時も、いきなりアクセルを強く踏み込むと砂を掘ってしまうだけで脱出が難しくなることがあります。この場合は、少しだけ自動車を後退させ、その後、アクセルを踏み込んでみてください。勢いで自動車が動きだすことがあります。もし動いたらストップせずそのまま安全な場所まで移動させましょう。アクセルを踏み込む場合は周囲に人や障害物がないかをよく確認してから行ってください。
また、アクセルを踏んでも砂地から出られない場合は、タイヤ下の砂を水で湿らせて、固めて動きやすくするという手段があります。その他のスタックの場合と同様に、シャベルやスコップでタイヤ下の砂をなだらかに整えるという方法、タイヤの下に新聞紙やタオルなどを敷くという方法も有効です。
側溝などにタイヤがはまる脱輪状態になった場合、周囲に人がいれば協力して自動車を持ち上げるという方法があります。しかし、安全のためにも無理は禁物です。持ち上げが難しい場合はロードサービスを利用することをおすすめします。
雪道でスタックしてしまうと、自力で脱出できない場合があります。そのような最悪な事態に陥らないためにも、スタックをしないように雪道走行することが大切です。次で紹介する雪道走行のコツを押さえて、雪道を安全に走行しましょう。
雪道を走行する際は、できる限り幹線道路を選びましょう。降雪時の渋滞を避けるため裏道を選択する方もいますが、狭い道路や交通量の少ない道路は除雪が追い付いていない場合があるため、スタックする可能性が高くなります。さらに降雪部分に側溝が隠れている場合もあり、脱輪の危険性もあります。
また、幹線道路を走行する際も中央を走行してください。端のほうは除雪作業によって、もともと道路に積もっていた雪が堆積していることもあり非常に危険です。
走行中、急ブレーキや急ハンドル、急発進することは避けましょう。急ブレーキや急ハンドルによって雪がタイヤで踏み固められると、前述の通り摩擦力が低くなり、スタックの原因となります。スタックしなくても、道路が凍った状態の場合はスリップの危険性もあります。発進時はアクセルをゆっくり踏み込んでください。
衝突事故を防ぐために車間距離を広めに取ることも大事です。通常よりもスピードを落として走行しましょう。
雪道対策のため、スタッドレスタイヤにしている方は多いかもしれませんが、スタックへの備えを万全にしたいという場合はタイヤチェーンも準備しておきましょう。雪が降り始めたら早めに装着することがスタック防止のコツです。
スタックに備えて以下のような道具を準備しておくとよいでしょう。
スタックして自力で脱出できない場合は、迷わずロードサービスに救助を依頼しましょう。SBI損保の自動車保険ならば、業界最高水準(※)のロードサービスがすべての契約に無料付帯されています。ロードサービス拠点は全国約10,800か所(2024年3月末現在)にあります。夜間や土日であっても、専任スタッフが24時間365日受付しているため、万が一の際でも安心です。
※ 2023年2月SBI損保調べ
雪道や泥道でスタックした場合、今回ご紹介した対処法を知っておけば、慌てずに脱出できる可能性が高くなります。しかし、絶対に脱出できるとは限りません。自力では無理と判断したら、迷わずロードサービスを利用してください。ロードサービスは自動車保険に付帯されている場合も多くあります。自動車保険を選ぶ際は、補償内容はもちろんですが、ロードサービスの充実度なども踏まえて比較検討することをおすすめします。
執筆年月日:2023年6月16日
(最終更新年月日:2023年7月20日)
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