がん保険には「終身型」と「定期型」があり、保険期間や保険料が異なります。終身型は一生涯にわたって保障が続く一方、定期型は一定期間ごとに更新するタイプです。
どちらを選ぶべきかは、将来のライフプランや家計の状況などによっても変わるため、まずはそれぞれの違いをしっかり理解しておくことが大切です。
本記事では、終身型と定期型のがん保険を比較表で整理しながら、それぞれのメリット・デメリットや適している人の特徴を詳しく解説します。また、がん保険を選ぶときに押さえておきたいポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
がん保険の終身型と定期型の違いを一覧で比較
終身型のがん保険と定期型のがん保険は、それぞれ特徴が異なります。まずは基本的な違いを一覧で整理します。
■がん保険の終身型と定期型の違い一覧
| 項目 |
終身型 |
定期型 |
| 保険期間 |
一生涯 |
一定期間 |
| 保険料 |
加入時点の年齢をもとに算出され、契約期間中は原則一定 |
更新時の年齢をもとに再計算され、当初は保険料が安いが更新ごとに高くなるのが一般的 |
| メリット |
・一生涯の保障が受けられる ・原則として保険料が上がらない |
・終身型と比べて、若年時は保険料が低い傾向がある ・更新のタイミングで補償内容を検討する機会がある |
| デメリット |
・定期型と比べて、加入当初は保険料が高い傾向がある ・新たながん治療などに対応できない可能性がある |
・更新に合わせて保険料が上がることが一般的 ・年齢の上限に達すると補償が終了する |
| 適している人 |
・一生涯にわたりがんに備えたい人 ・保険料は変わらず一定がよい人 |
・一定期間の補償を希望する人 ・ライフステージに合わせてがんに備えたい人 |
次項からは、上記の内容についてそれぞれ詳しく解説します。
がん保険の終身型と定期型の主な違いは?
終身型と定期型のがん保険では、主に保険期間と保険料のしくみが異なります。それぞれの特徴を理解したうえで、自分のライフプランに合った選択をしましょう。
保険期間
終身型の保障は一生涯であるのに対して、定期型の補償は5年や10年など一定期間です。
定期型の保険といっても5年や10年の保険期間満了とともに補償がなくなるのではなく、多くの商品が自動更新となっています。
SBI損保のがん保険の保険期間は5年間ですが、90歳まで自動更新が可能です。そのため、90歳で最後の更新をした場合、補償は95歳まで継続します。
保険料
終身型は、定期型と比べると加入時の保険料は割高となる傾向がありますが、将来的に保険料が上がることはありません。
定期型は、契約更新のたびに年齢の上昇に応じて基本的に保険料が上がっていきますが、同等の補償内容であれば、一般的に終身型に比べて加入時から一定の年齢までは割安になります。
終身型がん保険のメリット
終身型のがん保険には、長期にわたる安定した保障を確保できる点に強みがあります。ここでは、終身型のがん保険のメリットについて解説します。
一生涯の保障が受けられる
終身型のがん保険は、加入後に解約しないかぎり、保障が一生涯続きます。
年齢を重ねてがんのリスクが高まっても保障が途切れないため、長期的な安心感が得られる点が大きなメリットです。生涯にわたってがんに備えたい方にとって、終身型は心強い選択肢といえるでしょう。
原則として保険料が上がらない
終身型のがん保険は、原則として契約時の保険料は変わりません。加入時の年齢をもとに保険料が算出されるため、年齢が低いほど月々の保険料は抑えられますが、その分保険料の支払期間は長くなります。
ただし、先進医療の特約などは5年ごとに更新して保険料が上がる場合があります。主契約の保険料は一定でも、特約の内容によっては費用が変わる可能性がある点はあらかじめ把握しておきましょう。
終身型がん保険のデメリット
終身型のがん保険は、長期にわたって保障が続く性質上、毎月の保険料負担や保障内容など、事前に理解しておくべきことがあります。ここでは、終身型のがん保険のデメリットについて解説します。
一般的に加入当初は保険料が高い傾向がある
終身型のがん保険は、一生涯の保障がある分、加入当初の保険料を比較すると、定期型と比べて月々の保険料は高めに設定される傾向があります。これは将来にかかる保険料の一部をあらかじめ上乗せして支払うしくみのためです。同じ年齢で比べると、加入当初の保険料は定期型のほうが低くなる場合が多いでしょう。
終身型の保険料は加入後に変わらない分、若年層には保険料負担が重く感じられることがあります。無理なく支払い続けられる金額かどうかを加入前にしっかり確認することが大切です。
新たながん治療に対応しにくい
終身型のがん保険は、加入時の保障内容や保険金額が続くため、新たながん治療が登場した際に対応できないケースもあります。
医療技術の進歩によって新しい治療が登場しても、保障対象にならないことがあるため、加入後も必要に応じて保障内容を確認することが大切です。
定期型がん保険のメリット
定期型のがん保険は、終身型と比べて加入当初の保険料が低い傾向があり、一定期間の補償を確保できるため、ライフステージや家計の状況に応じて検討しやすい点が特徴です。ここでは、定期型のがん保険のメリットについて解説します。
終身型と比べて加入当初の保険料が低い傾向がある
定期型のがん保険は、終身型と比べて加入当初の保険料が低い傾向があります。更新時には年齢に応じて保険料が再計算されるため、更新後は保険料が高くなるのが一般的ですが、当初の保険料負担を抑えながら補償を確保できる点は定期型のメリットです。
更新時に補償内容を確認できる
定期型のがん保険は、一定期間ごとに更新を迎えるため、更新時に補償内容や保険料を確認する機会があります。
がん治療は日々進歩しており、加入時には存在しなかった治療法や自由診療が登場することもあります。更新時に改めて補償内容を確認できる点は、定期型ならではの特徴といえるでしょう。
スポットで保険をかけられる
定期型のがん保険は、ライフステージに合わせて必要な時期に補償を受けられる点もメリットといえます。たとえば、子育てや住宅ローンなどで支出が増える時期に合わせてがん保険に加入することもできます。必要な時期に必要な補償を確保したい場合は、定期型が選択肢の1つとなるでしょう。
定期型がん保険のデメリット
定期型のがん保険は、定期的に更新を重ねるにあたって事前に注意しておきたいポイントがあります。ここでは、定期型のがん保険のデメリットについて解説します。
更新に合わせて保険料が上がる
定期型のがん保険は、当初の保険料は安くても、年齢が上がるごとに更新時の保険料が高くなります。長期にわたって加入し続けることで、払込総額が想定以上に増える可能性もあるでしょう。
加入前に、更新後の保険料の目安や長期的な家計への影響をあらかじめ確認しておくことが大切です。
年齢の上限に達すると補償が終了する
定期型のがん保険は、設定された年齢や期間を超えると補償は継続できません。
たとえばSBI損保のがん保険は90歳まで自動更新が可能で、最大95歳まで補償を継続できます。長期にわたって備えられる設計となっていますが、一生涯の補償を確保したい場合は、加入前に更新できる年齢の上限を確認したうえで、終身型のがん保険との比較検討をしてみてもよいでしょう。
がん保険は終身型と定期型のどちらを選ぶ?
終身型と定期型のどちらが合っているかは、ライフプランや保険料に対する考え方によって異なります。それぞれに適している人についてまとめましたので、加入を検討する際の参考にしてください。
終身型がん保険が適している人
終身型のがん保険は、老後も含めて長期的にがんへの備えを持ち続けたい人に向いています。
また、更新による保険料の値上がりがなく、加入時の保険料が一生涯続くため、保険料を一定に保ちたい人にはおすすめです。
<終身型がん保険が適している人>
・一生涯にわたってがんに備えたい人
・保険料は変わらず一定がよいと考えている人
定期型がん保険が適している人
定期型は、加入当初の保険料が終身型と比べて低い傾向があり、一定期間の補償を確保できます。更新のたびに保険料は上がりますが、一定期間の補償を希望する人や、ライフステージに応じてがんへの備えを検討したい人に向いています。
<定期型がん保険が適している人>
・一定期間の補償を希望する人
・ライフステージに合わせてがんに備えたい人
がん保険を選ぶときのポイント
がん保険を選ぶ際は、保険料のほかに補償内容や契約条件をあわせて確認することが大切です。
終身型・定期型のどちらを選ぶ場合でも、以下のポイントを事前に押さえておくと、自分に合った保険を見つけやすくなります。
ここからは、がん保険を選ぶときのポイントについて解説します。
補償される範囲を確認する
がん保険で補償される範囲は保険商品によって異なるため、加入前にしっかり確認しておくことが大切です。
がんの種類は「上皮内新生物」と「悪性新生物」に大別され、上皮内新生物は補償の対象外となる場合もあります。また、先進医療や自由診療が補償されるかどうかも商品によって異なるため、どのような治療が補償対象となるかをあわせて確認しておくことが大切です。
診断給付金の回数や条件を確認する
診断給付金は、初めてがんと診断されたときに1回だけ受け取れるタイプと、2回目以降も受け取れるタイプがあります。
がんは再発・転移のリスクもあるため、複数回受け取れるタイプのほうが長期的な備えとして安心感が高い場合もあるでしょう。
ただし、2回目以降の受け取りには、治癒・寛解後に一定期間経過していることなど、条件が設けられている場合があります。加入時には、受け取れる回数や条件を事前に確認しておく必要があります。
免責期間を考慮する
がん保険に加入する際は、免責期間も考慮しておきましょう。一般的に、がん保険には一定の免責期間が設けられています。免責期間中にがんと診断された場合は、補償の対象外となるため、加入前に免責期間の有無や日数を確認しておく必要があります。
健康診断の結果によっては告知に影響する場合もあるため、健康なうちに早めに手続きを済ませておくことが大切です。
保険料の払込方法を確認する
終身型のがん保険の払込方法には「終身払」と「有期払」があり、それぞれ毎月の負担と支払期間が異なります。
終身払は毎月の保険料を抑えられる一方で、支払いが一生涯続きます。有期払は終身払に比べて毎月の保険料は高くなりますが、一定期間で払い終えることが可能です。
どちらが適しているかはライフプランによって異なるため、加入前に両方の特徴を比較したうえで選ぶとよいでしょう。
解約返戻金の有無を確認する
がん保険には、解約時に払い戻されるお金(解約返戻金)があるタイプと、戻らないタイプがあります。
一般的に解約返戻金があるタイプは保険料が高くなる傾向があり、解約返戻金がないタイプは保険料が抑えられる傾向があります。
近年は解約返戻金のないタイプが多くなっていますが、保険料の安さを重視するか解約時に払い戻される金額を重視するかによって、自分に合ったタイプを選ぶとよいでしょう。
がん保険の掛け捨て型と貯蓄型の比較については、下記のページをご覧ください。
がん保険の掛け捨て型と貯蓄型はどちらを選ぶ?選ぶポイントを解説
終身型と定期型の違いを理解して自分に合ったがん保険を選ぼう
終身型と定期型のがん保険は、保険期間や保険料のしくみなどに違いがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。どちらが合っているかは、ライフプランや家計の状況に応じて検討することが大切です。
また、がん保険選びでは、払込方法や補償される範囲、診断給付金の受取条件など、事前に確認しておきたいポイントが複数あります。一つひとつ確認していくことで、自分に適した保険が見えてくるでしょう。
SBI損保では、一定期間の補償を確保し、ライフステージに応じた備えを検討できる定期型のがん保険を取り扱っています。また、SBI損保のがん保険は実額補償タイプです。がん治療で実際にかかった費用が全額支払われるため、がんの入院治療費や通院費用の自己負担額を実質0円にできます(一部例外となる場合があります)。
定期型のがん保険を検討している方は、この機会に無料でできるがん保険のお見積りをしてみてはいかがでしょうか。将来の備えについて考えるきっかけとして、ぜひ参考にしてください。
執筆年月:2016年1月22日
(最終更新日:2026年7月14日)
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