自由診療とは、健康保険を利用しないで自費で受ける診療のことで、「先進医療」にも当てはまらないような最新のがん治療もこれに該当します。このような先進医療や自由診療は、治療費が全額自己負担となるため、高額になってしまう場合があります。
自由診療の治療費例
たとえば、海外ではがん治療に有効だと認められている抗がん剤でも、国内では未承認で、自由診療となるものもあります。がん治療においては、こうした自由診療での治療が有効な治療方法ということもあります。
下記の例のように国内で未承認の抗がん剤によるがん治療が行われることがあります。国内で使われている未承認薬のうち、じつに4割以上が抗がん剤治療と言われています。
(出典:厚生労働省「治験実施状況及び未承認薬使用状況についての調査 平成21年」によるサンプル調査。)
国内で未承認ながら、自由診療で使用される抗がん剤の一部をご紹介します。
国内 未承認・適応外薬の例
調査機関とSBI損保の調査をもとに作成(2020年6月現在)
- ●未承認薬
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公的医療保険では承認されていない薬剤
一般名(薬剤商品名の例)
エルダフィチニブ(Balversa®)-
薬剤費総額の例
(想定治療期間:約5ヶ月)51,536,000円
国内において保険適用されている
がんの種類国内で保険適用されていないが、
欧米で効果が認められているがんの種類ー
尿路上皮がん
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- ●適応外薬
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投与の対象となる疾病などが公的医療保険の適用外となる薬剤
(例:Aがんに対しては公的医療保険で承認されているが、Bがんに対しては承認されていないなど)一般名(薬剤商品名の例)
ペムブロリズマブ(キイトルーダ®)-
薬剤費総額の例
(想定治療期間:約3ヶ月)3,916,800円
国内において保険適用されている
がんの種類国内で保険適用されていないが、
欧米で効果が認められているがんの種類悪性黒色腫、非小細胞肺がん、古典的ホジキンリンパ腫、尿路上皮がん、高頻度マイクロサテライト不安定性を有する固形癌 等
子宮頸がん
一般名(薬剤商品名の例)
ニボルマブ(オプジーボ®)-
薬剤費総額の例
(想定治療期間:約2ヶ月)2,420,800円
国内において保険適用されている
がんの種類国内で保険適用されていないが、
欧米で効果が認められているがんの種類悪性黒色腫、非小細胞肺がん、腎細胞がん、古典的ホジキンリンパ腫、頭頸部がん 等
尿路上皮がん
一般名(薬剤商品名の例)
レンバチニブ(レンビマ®)-
薬剤費総額の例
(想定治療期間:約14ヶ月)7,387,800円
国内において保険適用されている
がんの種類国内で保険適用されていないが、
欧米で効果が認められているがんの種類甲状腺がん、肝細胞がん
腎細胞がん
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- ・薬剤費総額の例は、想定に基づく試算であり、患者の体格、症状、投与頻度、併用する薬剤等によって異なります。
- ※上記薬剤は「SBI損保のがん保険」の補償対象となり得ますが、次の条件を満たす必要があります。
「その治療の臨床的な有効性が科学的に確認されており、かつ主治医がその治療の必要性を認めていること。」 - ※自由診療を受ける場合は、事前に診療計画をご提出いただくことが必須となります。
他にも自由診療となるがん治療の具体例をご紹介します。