サステナビリティ

企業を取り巻くステークホルダー(利害関係者)とは、顧客、株主、従業員だけでなく、一般消費者や取引先、あるいは広く地域社会などによって構成されています。そのためSBIグループは企業の社会性を強く認識し、第一の目標として本業の事業活動を通じて社会の維持・発展に寄与するとともに、昨今顕在化している気候変動や少子化および人口減少などをはじめとする社会課題に対して、より直接的に貢献するための取り組みも実施しています。

SBI損保もSBIグループの一員として、「新しい時代に、新しい保険を」という企業理念に基づき、事業活動を通じた価値創造による社会課題の解決と、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。

SBI損保のサステナビリティ活動

事業活動を通じた社会課題の解決

  • お客さまに信頼されるサービスの提供
  • テクノロジーの導入・アライアンスによる新たな価値提供
  • 地方創生への貢献・推進

持続可能な社会の実現

  • 豊かで健康的な社会の実現
  • 将来を担う世代への支援
  • 多様な人材が認め合う社会のダイバシティ推進

環境問題への取り組み

  • 気候変動などの環境課題への対応

経営基盤の強化

  • コーポレート・ガバナンスの強化・
    充実

お客さまに信頼されるサービスの提供

お客さまのニーズに対応した商品・サービスの提供および業務品質の向上を通じて、お客さまに選んでいただける保険会社になるために、保険会社として進化し続ける存在を目指します。

高水準な外部機関評価の獲得

SBI損保は創業以来、「顧客中心主義」を掲げるSBIグループの一員として、「お客さま本位の姿勢」を常に貫いてきました。たとえば商品の提供においては、インターネットをメインチャネルとすることで、ネット上で手続きが完結する手軽さや高い利便性、リーズナブルな保険料を実現してきました。また、ネット上で契約・申込みが完結するダイレクト型損保だからこそ、Webサイトやお電話、チャット、メールなどのお客さまとの接点における品質の向上に取り組んでいます。特に2023年度からの中期5か年計画においては、「売上高」「収益力」に次ぐ第三の経営指標として「クオリティライン」をあげ、より一層サービス品質・業務品質の向上に注力しており、こうした取り組みは社会からも高い評価をいただいています。

4回目 2025年オリコン顧客満足度R調査「定期がん保険(FP評価)」総合1位※1 14回目 価格.com自動車保険満足度ランキング2025「保険料満足度」1位※2 保険商品で唯一 AskDoctors「医師の確認済み商品」 ※3 AskDoctors調べ 3年連続HDI「問い合わせ窓口」5つ星「webサポート」5つ星 4回目 2025年オリコン顧客満足度R調査「定期がん保険(FP評価)」総合1位※1 14回目 価格.com自動車保険満足度ランキング2025「保険料満足度」1位※2 保険商品で唯一 AskDoctors「医師の確認済み商品」 ※3 AskDoctors調べ 3年連続HDI「問い合わせ窓口」5つ星「webサポート」5つ星
  • ※1
    2021〜2022,2024〜2025年の獲得。オリコン顧客満足度®調査 定期型がん保険(FP評価)ランキングは、定期型がん保険について、5商品からFP(ファイナンシャルプランナー)40名を対象とした調査に基づきランキングを発表しています。
  • ※2
    2024年4月から同年11月に価格.comを利用した方のなかで、調査時点において自動車保険(任意保険)に加入している、もしくは事故時等に保険会社に連絡をしたことのある、男女4,804名から得た回答に基づきランキングを発表(株式会社カカクコム調べ)
  • ※3
    AskDoctors調べ

テクノロジーの導入・アライアンスによる新たな価値提供

最先端のテクノロジーの積極的な導入やさまざまなステークホルダーとのアライアンスにより、社会の変化に対応する商品・サービスの提供に取り組みます。

睡眠障害による事故リスク軽減への取り組み

睡眠障害のひとつで健康面・安全面でのさまざまな危険性が指摘される「睡眠時無呼吸症候群」の潜在患者の発見や治療促進への貢献を目的に、新規に契約される「SBI損保の自動車保険」の法人のお客さまへ、株式会社サプリムの睡眠障害リスク計測サービス「Sleep Doc」を提供しています。お客さまは、Apple Watch等のウェアラブルデバイスで計測された睡眠時のデータ解析とセルフチェックをもとにした睡眠専門医監修のレポートにより、ご自宅で簡単に睡眠障害のリスクをチェックすることができます。さらに、高リスクと判定された場合には、株式会社サプリムが最短で翌日診察可能なオンラインクリニックを含む全国の医療機関をご紹介することなどを通じて、事故に対する補償や安心の提供だけでなく、テクノロジーやアライアンスを活用した事故を減らすための取り組みにも注力しています。

利便性の高い海外旅行保険の提供

“アフターコロナ”で海外旅行ニーズが回復する中、コロナ禍を経た価値観やライフスタイルの変化により旅のスタイルや旅行中・帰国後の不安も変化・多様化しています。2023年4月から提供を開始した「SBI損保の海外旅行保険」では、お客さまそれぞれが抱える不安やお手持ちのクレジットカードに付帯する補償などに合わせて、必要な補償と保険金額をカスタマイズしていただくことが可能なほか、病気などで旅行をキャンセルした場合に生じるキャンセル費用に補償を限定した「SBI損保の海外旅行キャンセル保険」をお選びいただくこともできるなど、コロナ禍を経て変化した価値観や多様化した旅行スタイルのニーズに対応しています。また、キャッシュレス決済の浸透にあわせ保険料のお支払方法にコード決済を追加したほか、スーツケース破損に対する保険金支払プロセスにAIを導入し損害確認を自動化することで、より迅速な保険金支払を実現するなど、テクノロジーを活用した顧客体験価値向上にも取り組んでいます。

サイバー保険の提供

近年、ランサムウェアやマルウェアなどの不正プログラムをはじめとするサイバー攻撃による被害が増加の一途をたどっています。サイバー攻撃は企業にとって、「金銭の損失」「顧客の喪失」「従業員への影響」など他方面に不利益を生じさせる脅威であるにもかかわらず、サイバー攻撃を受けた際の損害賠償や復旧には相当の費用を要するため、特に中小企業では十分に備えることができていないケースも少なくありません。SBI損保はあいおいニッセイ同和損害保険株式会社と連携し、サイバー保険を提供しています。また、パートナー企業が提供するサイバーセキュリティサービスに保険機能を組み込む形でもサイバー保険を提供しており、同サービスを購入された企業に対する万が一のリスクへの補償提供を通じて、活発な企業活動と経済の活性化にも寄与しています。

地方創生への貢献・推進

地域を支える地域金融機関や地元企業に対して、さまざまなニーズに合った保険商品・サービスを提供していくことで、地方創生の推進に取り組みます。

地域金融機関との提携

SBIグループは、国家戦略である地方創生を日本の将来に向けた喫緊の課題の一つと捉え、地域社会の抱える課題やニーズを汲み取り、解決することができる地域金融機関の活性化こそが地方経済全体の活性化につながるという考えのもと、地域金融機関との提携を推進しています。また、地域金融機関のみならず、地域住民、地域産業、地方公共団体という4つの経済主体すべてにアプローチすることで、間接的に地方経済の発展への貢献も目指しています。SBI損保は、地域金融機関へ保険商品を提供することで、地域金融機関の収益源の多角化およびお客さまとのリレーションシップの強化に寄与するとともに、創業以来培ってきたインターネットをメインチャネルとした保険引受ノウハウを最大限活用し、地域のお客さまへリーズナブルな保険料と利便性の高い保険加入体験を実現しています。当社の保険商品・サービスを一貫してご提案できる営業体制で、商品ラインナップや販売チャネルの拡充、サービスのデジタル化、コスト削減など多方面から地域金融機関の課題解決および企業価値向上にともに取り組んでいます。

豊かで健康的な社会の実現

すべての人が心豊かに暮らせる社会を目指して、人々の健康な身体と健全な心の育成やコミュニティづくりに資するスポーツの振興、および心豊かな社会に欠かせない芸術文化の支援に取り組みます。

大分トリニータスポンサー

2020年に大分県大分市をホームタウンとする日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に所属する大分トリニータのユニフォームスポンサーを開始して以降、親子参加型のサッカー教室の複数回にわたる開催や、スタジアムへの「がん撲滅」「交通安全」などをテーマとした体験型ブースの出展など、さまざまな共創を進めてきました。

大分トリニータスポンサー

こうした活動の背景には、人びとの心身の健康の保持増進に加え、スポーツを通じて子どもたちの健全な成長を促進するとともに親子・家族の絆や地域コミュニティの一体感を高めてほしい、ひいては地域の発展に貢献したいという思いがあります。2024年からはアドボードスポンサーとして、引き続きスポーツ支援を通じた社会とのつながりを大切にしながら、健康促進や安心・安全なまちづくりを目指し活動しています。

ホノルルトライアスロン協賛

SBI損保は社会全体の発展に資するスポーツの力を信じ、オアフ島最大のトライアスロン大会「ホノルルトライアスロン」に2023年から協賛しています。

ホノルルトライアスロン協賛

トライアスロンはその競技特性上、他のスポーツと比べて広いエリアを長時間管理するための費用がかかるため、協賛を通じて費用を分担することで、参加者がエントリーしやすい環境の提供と継続的な大会の開催に寄与しています。
また、ホノルルトライアスロンはオリンピックディスタンスからリレー、キッズレースなど多くの種目が実施されるため、初心者から経験者まで、また大人から子どもまで、多くの人の健康づくりや絆づくりを後押ししています。大会会場では、フィニッシュ後の選手や来場者へシェイブアイスを提供することで、トライアスリートへのサポートを行っているほか、2024年大会からは、子どもたちたちの健全な成長と、親子のつながり強化を目的にキッズレースのメインスポンサーも務めています。

牧阿佐美バレヱ団への協賛

SBI損保が目指す豊かで健康的な社会の実現には、人々に楽しさや感動、生きる喜びをもたらす文化芸術の保護・発展が欠かせないと考えています。

牧阿佐美バレエ団への協賛

SBI損保は、生のバレエを鑑賞することで、子どもたちの感受性や想像力を育むと同時に、夢や未来を広げてほしいという思いから、公益財団法人SBI子ども希望財団、一般財団法人牧阿佐美バレヱ団と協力し、児童養護施設の子どもたちを「くるみ割り人形」のクリスマス公演に招待しています。また、虐待を受けるなど厳しい環境に置かれた子どもたちの福祉向上を目的としたより直接的な支援として、バレエ公演会場で社員による募金活動も実施しています。

将来を担う世代への支援

若年層は将来の大切なお客さまであると同時に将来を担う世代であり、その育成・支援は社会全体にとって重要な問題であると認識し、児童から学生に至るまでを対象とした育成環境づくりや児童福祉にかかわる支援、啓発活動等に取り組みます。

エコノミクス甲子園大分大会主催

金融リテラシーを身に着けることは、金銭的なトラブルを避けるだけでなく、より良い暮らしや自分らしい生活を主体的に選択すること、自立する力の育成にも役立ちます。

エコノミクス甲子園大分大会主催

SBI損保は、子どもたちが楽しみながら金融経済に触れる機会を提供することは、自身のライフスタイルやお金との関わり方を考えるきっかけとなり、非常に意義のあることだという認識のもと、認定NPO法人 金融知力普及協会が高校生の金融リテラシー向上のために開催する全国高校生金融経済クイズ選手権「エコノミクス甲子園」の大分大会を2022年から主催しています。大会では、無料で提供される教材をもとに、高校生が2人1組で全国大会への出場を目指して健闘します。

教員の民間企業研修参加

小・中・高等学校に務める教員を対象に、民間企業の事業活動に対する考え方や人材育成、SDGsの取り組みなどについて理解を深めてもらい、その体験を子どもたちへの教育や学校運営に生かしてもらうことを目的とした「教員の民間企業研修(主催:一般社団法人 経済広報センター)」に協力しています。

教員の民間企業研修参加

教員の皆さんに保険や金融について理解いただくことは、子どもたちの金融教育の促進に寄与する重要な取り組みであると考えており、本研修が教育現場における金融リテラシーの向上、ひいては子どもたちが自主的により良い暮らしや自分らしい生活を選択できるような未来につながることに期待し、講義やワークショップを通じて保険の公共性や価値について見識を深めてもらうプログラムを実施しています。

TOKYO FM・FM AICHI「TOKYO こども TIMES」の提供

近年、少子化や核家族化を背景に、子育てに関する相談や情報収集が難しくなっています。SBI損保は、子育て中の親への支援・サポートも次世代支援の一環として認識し、子どもたちについて理解を深め、子どもたちにかかわる話題をきっかけに団らんの機会を増やしていただきたいという想いから、「パパママとKIDSの会話の架け橋に」をコンセプトに、子どもたちが考えていることから保育園・幼稚園で流行っていること、イベント情報など子どもに関するトピックスを紹介するラジオ番組「TOKYO こども TIMES」を毎週土曜日14:55〜15:00にTOKYO FM・FM AICHIで提供しています。

多様な人材が認め合う社会のダイバシティ推進

さまざまな人々が互いに尊重し合い受容することによってそれぞれの強みを生かした社会を実現できるよう、価値観やライフスタイル等を認め合うための取り組みなどを進めます。

ピンクリボン運動協賛

乳がん啓発や乳がん患者およびその家族をサポートする認定NPO法人J.POSHのオフィシャルサポーターとして、2024年4月からピンクリボン運動の輪を広げる活動に取り組んでいます。

ピンクリボン運動協賛

乳がんは女性の9人に1人がかかると言われている一方、定期健診とセルフチェックの習慣による早期発見・早期治療による治癒率が高く、「自分で気が付くことができるがん」です。SBI損保は、“治療をあきらめない”をコンセプトに開発したがん保険を提供する会社として、乳がんの正しい知識や定期健診の重要性を伝える啓発活動に取り組むと同時に、ピンクリボン運動による気付きを広げることによってすべての人が健康に活躍できる環境づくりを推進しています。

聴覚障害に関する啓発活動

朝日新聞社が主催するGOOD LIFEフェア2024において、株式会社プラスヴォイスの「ろう者・難聴者も聴者と同様に出展者とコミュニケーションをとり、展示会を楽しんでいただきたい」という思いに賛同し、来場したろう者・難聴者と聴者との会話を手話通訳者がビデオ通話を通じてリアルタイムで通訳する「遠隔手話通訳サービス」提供に協賛しました。

手話通訳サービス周知に向けた活動

また、ろう者・難聴者と聴者が互いに尊重し合いながら多様なライフスタイルを理解しともに生きていくことを目指し、聴覚障害やろう者・難聴者とのコミュニケーションについての理解を促すべく、特設Webサイトの作成やオリジナルグッズの配布といった啓発活動にも取り組みました。