平素よりSBI損保をお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
昨年は1月1日の能登半島地震にはじまり、日本列島各地で地震や豪雨などの自然災害が相次いで発生いたしました。被災されました方々に対しまして心よりお見舞い申し上げますとともに、被災された地域の一日も早い復興を心より祈願しております。
私たちを取り巻く環境は、自然災害の頻発や激甚化、少子高齢化の進行、地政学リスクの顕在化など厳しさを増しています。一方、経済面では、インバウンド消費の拡大や継続的な物価上昇に対する賃上げ、デジタル化の加速を受けた設備投資意欲の高まりなど、緩やかな景気の回復が期待されています。
このような環境のもと、当社は新たな挑戦に果敢に取り組み、お客さまをはじめとするステークホルダーの皆さまのご支援を賜り、成長を続けることができました。この場をお借りしまして、改めまして、深く感謝申し上げます。
当社は、本年も、自然災害や新たなリスクに対する補償を強化することによって、お客さまのニーズを的確にとらえた質の高い保険サービスをご提供してまいりたいと考えております。そのために、二つの「D」、すなわち、“Dual(「二刀流」)”と“DX(デジタルトランスフォーメーション)”のさらなる推進・深化を図ってまいります。“Dual”とは、インターネットや電話等を通じた「非対面営業」と、お客さまとのフェイストゥーフェイスでのコミュニケーションを大切にする「対面営業」の両面のことであり、この「二刀流」の対応によって、新たな課題解決の枠組みや当社ならではの付加価値をご提案できるよう尽力してまいります。また、AIの導入をはじめとしたテクノロジーの積極的な活用によって“DX”をさらに推進し、お客さまにより一層ご満足いただける商品・サービスの展開にも取り組んでまいります。
2025年は60年周期の干支の中で42番目に当たる乙巳(きのとみ)の年です。乙巳の「乙」はしなやかに伸びる草木を表しており、困難があっても紆余曲折しながら進むことを意味します。また、「巳」は再生と変化を意味します。このため、乙巳の年は、これまでの努力や準備が実を結んでいくという縁起のよい意味合いがあるとされています。
当社も、SBIグループの創業以来の理念である顧客中心主義をさらに推進していくべく、お客さまへの安心と安全のご提供のありかたについてさまざまな面から検討を続け、お客さま満足度(Customer Satisfaction:CS)のさらなる向上を目指してまいります。また、お客さま満足度(CS)の向上を図るためには、従業員満足度(Employee Satisfaction:ES)も高めていくことが不可欠と考え、当社の社員一人ひとりが仕事に誇りと情熱をもって取り組めるような環境を整えていくことで、お客さまの満足度(CS)がさらに高まり、従業員満足度(ES)も一層向上するという、ESとCSの好循環を形成し、お客さまに寄り添い、最も優しく、最も優れた、「最優」の会社とご評価いただけることを目指してまいる所存です。
本年も、皆さまの変わらぬご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
SBI損害保険株式会社
代表取締役社長 小野 尚