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第104回 ボカロで曲づくり

3.25(土)O.A.(第104回)
ボカロで曲づくり

『「ボカロ」ってよく見聞きする言葉だけど何のこと?』。そう思っているお父さん、お母さん、いるんじゃないでしょうか?ボカロの正式名称は「ボーカロイド」。「ボーカル」と「アンドロイド」を組み合わせた造語で、ヤマハが開発した音声合成技術とその技術をもったソフトウェアを指します。

音声合成ソフト「ボーカロイド」が世に出たのは2003年。2007年にはボーカルキャラクター「初音ミク」が発売されて知名度が上がりました。その後たくさんのキャラクターが登場し、ソフトがバージョンアップするとともに、ボカロを使った音楽をYouTubeなどで発表するクリエーターも増えていきました。そこからヒット曲も生まれるようになり、こういう人たちはボカロのプロデューサー、通称「ボカロP」と呼ばれるようになります。いま大人気の米津玄師さんやYOASOBIのAyaseさんもボカロP出身。

そんなボカロには、子ども向けに“教育版”のソフトウェアがあります。「うちの子どもに作曲なんてできない」と思うかもしれませんが、この教育版なら楽譜が読めなくても、直感的に作曲ができます。画面上の縦軸でドレミファソラシドの音階、横軸で音の長さを選び、時間進行に沿って左から右へと音階と音の長さを決めていきます。音符に歌詞を当てはめ、再生すると、インプットして歌ってくれるので、おかしなところがあれば修正していけばいいのです。少しずつ自分のオリジナルの歌ができていくなんて、子どもは大喜びすることでしょう。

最近の音楽制作ソフトは音楽の知識がなくても、楽器ができなくても、曲作りができちゃうのがすごいところ。ほかの音楽ソフトで伴奏部分を作り、そこにボカロの歌をのせれば、もう立派なボカロP。世界デビューも夢じゃないかもしれません(笑)。

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