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第68回 縄文・土偶探訪

7.16(土)O.A.(第68回)
縄文・土偶探訪

もうすぐ、子どもたちは夏休み。楽しく過ごすのはもちろんですが、あの夏休みにあれに夢中になったなと思えるような“何か”に出会えれば、より有意義な時間になります。その対象として、近年ファンが増える“縄文時代”と“土偶”はどうでしょう? 去年「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されて、縄文時代への熱は高まるばかりです。

縄文時代は1万3000年ほど前から約1万年続いた時代。明治時代、現在の東京 大田区の大森貝塚を発見したモース博士が、土器に縄目模様があったことから“縄文”という名称が定着しました。竪穴式住居に暮らし、植物採取と狩猟をしていた生活は、持続可能な社会の再構築が必要な今、世界からも注目されています。また、多くの人が夢中になっている理由は、土偶や土器などの可愛さと美的センス。我々もそのDNAを受け継いでいるのか? 見ているとやけに懐かしい感じもします。

縄文・土偶探訪をするなら、東京近郊では千葉市に「加曽利貝塚博物館」があります。この貝塚は縄文中期と推察されるもので土器・石器・動物・魚・人の骨などが展示され、東京湾周辺に住んでいた縄文時代の人々の生活がわかります。夏休みですから、足を伸ばして縄文旅行もいいかもしれません。長野県の「茅野市尖石縄文考古館」に行けば「縄文のビーナス」「仮面の女神」、2つの国宝を見ることができて、土偶と土器の魅力をたっぷり味わえます。もしも、縄文遺跡を生で見に北海道・北東北の縄文遺跡群を訪ねられたら素晴らしいでしょう。

子どもが読める縄文時代と、その文化を紹介した本もいろいろ出ていますし、縄文土器づくり体験をやっている陶芸教室もあります。この夏、親子で縄文探訪、どうでしょうか?

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