TOKYO こども TIMES - SBI損保

第51回 NFTと子どもアーティスト

3.19(土)O.A.(第51回)
NFTと子どもアーティスト

「NFT」をご存知ですか? 数年前から盛り上がっていますが、ごく簡単に説明すると本物であることを証明して資産をデジタル管理する技術。今のデジタル社会ではモノが簡単にコピーできます。

本来なら、あるコンテンツの利用にはお金が発生するべきなのに、無断でコピーされ、タダで使われてしまうことも少なくありません。そこで、最新技術を使って作品を守るというイメージです。

そして、世界のアーティストはNFTを使って絵や映像や音楽などデジタル作品を発表する潮流がありますが、同様にNFTで驚くべき価値を生み出す子どもアーティストも登場しています。

日本でも去年の夏。「Zombie Zoo Keeper(ゾンビ飼育員)」を名乗る小学3年生の男の子が、お母さんの手を借りてiPadで作成したピクセルアート(ドット絵)をNFTの取引ができるマーケットプレイスでリリースしました。金額は作品3枚で、およそ2,300円。作品は何人かに購入してもらい、彼は「ポケモンカードが買える!」と喜びましたが、アメリカの有名DJが購入したことで、広く知られるところとなり、作品には、なんと数十万円から数百万円の価値が付けられるようになったのです。

こうした “子どもアーティスト”は世界各国で登場しています。デジタル社会、良いところ悪いところ、さまざまですが、子どもが創造した何かを自分でダイレクトに世界に発信できる環境は凄いですよね。お子さんが何かのクリエイティブに打ち込んでいるとしたら、こうした手段があることを教えてあげるのもいいかもしれません。その前に我々がNFTの勉強をする必要があるかもしれませんが・・・(苦笑)

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