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第30回 スクリーンタイムの影響

10.23(土)O.A.(第30回)
スクリーンタイムの影響

お子さんは1日にどのくらいテレビやPCやスマートフォンと接していますか?
デジタル画面を見ている時間、いわゆる「スクリーンタイム」は、あまりに長いと子どもに悪い影響があるかもしれません。

アメリカでは5歳から8歳で1日あたり3時間近く、2歳から4歳で2.5時間、2歳未満の乳幼児でも42分、デジタルデバイスを使用していたという調査があります。1日に2時間以上のスクリーンタイムを過ごした子供は「頭痛」「首と肩の痛み」「疲れ目、ドライアイ、目の炎症」「集中力の低下」「態度不良」「不機嫌」などの症状を最低1つ経験していたそうです。

デジタルデバイスのLED画面には、高エネルギーの「ブルーライト」が使われているため、接するほどに目の網膜に有害な影響を及ぼすと考えられています。休むべき時間に過度に曝されると、正常な睡眠と覚醒のサイクルが乱れて、健康に支障をきたす恐れもあります。

また、心理的な影響もあるかもしれません。イギリス ブリストル大学の調査では、スクリーンタイムが1日2時間以上の子どもは、感情表現に困難を抱えている可能性が高いという結果が出ました。
一方で、アメリカUCLAの研究では、デジタル機器のない自然環境で5日間のキャンプを実施。参加した子どもは、5日間スクリーンタイムがなかっただけで、他者の感情や気持ちを読み取る能力が高まったそうです。

子どもの能力や可能性を大きく伸ばしてくれる可能性があるデジタルデバイスですが、身体的な影響に対しては、ブルーライトをフィルターやサングラスを使う、物理的な使用時間については、デジタル端末のスクリーンタイムの制限機能を使うなど、親としては、気にかけたいところですね!

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