子宮頸がんの症状と罹患の可能性…オリモノ異変や不正出血は婦人科へ

不正出血やオリモノに臭いがあると、もしや子宮頸がん!?と不安になる方も多いと思います。初期症状、進行した場合に現れる症状やステージ(病期)から、子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)について、治療法や検診まで詳しく解説します。

目次

20代後半から急増する子宮頸がん

「がん」と聞くと中高年のものだと思っていませんか?そういった印象に反して、子宮頸がんにかかる人の割合は20代後半から急増しています。

50代前半までは女性は男性よりがんになりやすい

年齢階級別がん罹患率(2012年・全部位・人口10万人対)

年齢階級別がん罹患率(2012年・全部位・人口10万人対)

[出典]国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」

子宮頸がんに限らず、がん全体で見ても、実は30代〜50代前半の女性は同年代の男性よりがんにかかる割合が高いのです。特に、乳がんや子宮頸がんは若いうちにかかる人の割合が多くなっています。

子宮頸がんは30代後半から40代前半がピーク

子宮頸がんの罹患率(2012年・女性・人口10万人対)

子宮頸がんの罹患率(2012年・女性・人口10万人対)

[出典]国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」

子宮頸がんは20代から増え始めます。特に25〜35歳の若い世代で、1975年(約40年前)と比べ罹患率が約5倍に増えているのです。さらに、全年齢ともに死亡者数が増加していることからも、早期発見のために検診を受けることが望まれます。

症状の進行

がんの前段階にあたる「異形成(正常な細胞とは異なる異型細胞がある状態)」や、がん細胞がまだ上皮に留まっている状態の「上皮内がん」では、症状がない人が半数以上です。

その状態では子宮を全て取り去らないことが可能なため、妊娠の可能性は残されます。ただ、妊娠の希望がなかったり、再発のリスクが高いがんだったりする場合は子宮をまるごと取り去るなどの治療を行います。

また、「軽度異形成(異形成の中でも初期段階)」からがんになるには5〜10年の歳月がかかると言われています。しかも、異形成からがんに進行するのは1〜2割です。「もしかしたら…」と思っても、焦ったり怖がったりする必要はありません。きちんと向き合って対策・治療を進めることが肝心です。

主な自覚症状

主な自覚症状

がんが進行するごとに、以下の症状が順番に出てきます。

  • 不正出血(特に性行為時の出血)
  • 臭くて赤いオリモノ

がんが子宮の外に広がると以下のように全身へ症状が発生してきます。

  • 多量出血
  • 骨盤の痛み
  • 下腹部痛
  • 腰痛
  • 血便
  • 血尿
  • 足のむくみ

似た症状の病気

基本的に婦人科疾患の多くが似たような症状を起こしますが、性行為時に出血しやすいその他の病気について紹介します。

子宮膣部びらん
正確には病気ではなく、普段は子宮頸部にある薄い皮膚が膣の方までせり出している状態のことです。血管が赤く透けて見えるほど薄い皮のため、ちょっとした刺激で出血しやすくなっています。
膣炎
主に細菌感染によって、膣が炎症を起こした状態のこと。原因としては性行為の他、タンポンの使用や膣の洗い過ぎなどがあります。
子宮頸管ポリープ
良性の腫瘍です。血管が多くもろい組織であるため、激しい運動などでも出血することがあります。

子宮頸がんの原因は?

子宮頸がんの原因は明確にわかっています。それは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染(長期間にわたって感染状態が継続していること)で、主な感染経路は性行為です。

100種類以上あるヒトパピローマウイルス

ヒトパピローマウイルスには100種類以上の型がありますが、「ハイリスクHPV」と言われる子宮頸がんと関係が深いものは13種類と推定されています。

したがって、ハイリスクHPV以外のヒトパピローマウイルスの感染では子宮頸がんを発症する可能性は低くなります。

子宮頸がんになりやすい要素

子宮頸がんになりやすい要素

免疫力の低下
ハイリスクHPVに感染した場合であっても子宮頸がんになるとは限らない理由があります。それは、「感染しても自然にウイルスが排除される」というケースです。そもそも、人には免疫機能があるので、普通はウイルスに長期間感染することはありませんが、何かしらの理由で免疫力が低下すると、ウイルスを排除しきれない場合があります。

性行為
初体験の年齢が低くなっていたり、複数の性交相手がいたりするほどウイルスに感染する機会も多くなり、リスクは高まります。

喫煙
有害物質を多く含むため、一般的にがんの危険因子の一つとされています。

治療法

治療法には手術療法・放射線療法・化学療法(抗がん剤治療)の3つが挙げられ、基本は手術療法となります。子宮頸がんのステージはT期〜WB期まであり、おおむねU期までは手術の適応となります。

一般的には、V期では放射線療法と化学療法を同時に行うことが多く、W期では化学療法がメインとなります。

手術療法

上皮内がんの場合は、「子宮頸部円錐切除術」という子宮頸部の一部を切り取る方法で治療します。その場合、生理もなくなりませんし、妊娠も可能です。進行した場合は、子宮を丸ごと摘出する方法が選択されます。

この場合は妊娠ができなくなりますが、膣は保たれるので、性交渉は可能です。この場合、卵巣を残すことができれば、女性ホルモンの分泌が保てます。

放射線療法

がんのステージにより、がんの根絶を目的として選択されたり、がんの症状の緩和目的に実施されたりします。手術と異なる点としては、卵巣機能がほぼなくなってしまう反面、性交障害や排尿機能障害が軽いことが挙げられます。

化学療法

がんが広範囲に広がっていたり大きかったりする場合に、小さくさせる目的で選択されます。根絶はできないため、共存していくという考え方の治療法で、手術や放射線療法と併用されることもあります。

すべての人に効くとは限らず、がん細胞だけでなく正常な細胞にもダメージを与えるため、脱毛・吐き気・発熱などの副作用を伴います。

症状が出ないからこそ定期的に検診を受けましょう

もし、検診で異常が見つかった場合は、以下のような精密検査を受けることになります。いずれも、入院する必要はありません。

コルポスコピー検査

子宮頸部を拡大鏡で観察します。

生検

コルポスコピーをしながら、病変と思われる組織を採取し、病理検査を行います。

ハイリスクHPV検査

子宮頸部の細胞を採取し、ハイリスクHPVの遺伝子があるかどうかを調べます。医療機関によってはできないところがあります。

子宮頸がんは初期の自覚症状がほぼありません。だからこそ、ヒトパピローマウイルスの感染が長期化していることにも気づかず、いつの間にかがんが進行し、ある日突然子宮を切除することになるということが起こり得るのです。ワクチンについては賛否両論ありますが、早期発見すれば治る可能性の高い病気ですので、定期的に検診を受けることをおすすめします。

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