健康保険の内容はあまり理解されていない?!

知っているようで知らない?

保険相談やセミナー等の場で、一般の方に「健康保険」の保障内容についてお話していると「まだまだ知られていない」と実感します。

たとえば「月初から月末まで入院して50万円の医療費がかかっても(標準報酬月額53万円未満の人の場合)自己負担額は9万円位だというのは本当ですか!?」などと、驚かれることがあるからです。

これは健康保険の「高額療養費制度」について触れた際の、会社員の方の反応です。月単位で医療費の自己負担限度額が設定されていて、健康保険が適用される治療を受ける限り、限度額を超える分は、健康保険が肩代わりすることをご存知ないのです。

実際、民間の「医療保険」や「がん保険」に加入していない方の中には、「自分には何の保障もなく無保険状態だ」と認識している向きも少なくありません。

ところが、大手企業などでは健康保険組合が「高額療養費制度」に独自の上乗せの保障を提供していて、1ヶ月の医療費自己負担限度額が2万円という会社も実在します。

他にも健康保険には、会社員の場合、欠勤4日目から最長1年半まで平均日給の3分の2が支給される「傷病手当金」制度などもあります。「所得補償保険」のような制度に守られているわけです。

かく言う私も、恥ずかしながら保険会社に転職するまで、健康保険の保障内容についてはほとんど何も知りませんでした。毎月、給与から相当額の保険料が引かれていたにもかかわらず無関心だったからです。

健康保険の保障内容は、保険商品に精通している保険会社の人をして「最強の医療保険は健康保険」と言わしめるものです。読者の皆様におかれましては、必ず確認していただきたいと思います。

健康保険を踏まえた上で、がん保険選びを!

健康保険に上乗せするイメージ・・・?

さて、誰もが加入している健康保険の存在を前提として、民間の保険について考える場合、その存在意義はどこに求めたらいいのでしょうか。 消費者の関心が高い「医療保険」や「がん保険」について言うと、私は、民間の保険は健康保険制度を補完するものが望ましいと考えています。
たとえば、1ヶ月の自己負担医療費の上限が9万円程度の人には、約9万円が支払われる保険です。

あるいは、健康保険が適用されない治療について実費を補償するような保険も良いと思います。がんの治療などでは、自由診療に可能性を見出す患者さんもいらっしゃいますから、公的制度では賄えない高額な費用に対応するような保険は、それなりに意義が認められると思うのです。

さらに、保障期間は一生涯ではなく5年・10年といった一定期間の方が好ましいでしょう。高額療養費制度に関しても、2015年1月から変更の方針で進んでいます。市場の売れ筋は一生涯の保障を提供している保険ですが、むしろ短期の保険で、制度の変遷などに対応していく方が合理的かつ現実的な選択肢ではないでしょうか。

いずれにしても理に適った商品を育てるのは消費者です。公的な保障制度を踏まえた上で、民間の保険商品を吟味する方が増えることを望みます。

執筆:後田 亨(うしろだ とおる)

「保険相談室」代表、(社)バトン 代表理事
執筆・講演・セミナー講師と保険相談を主な業務内容として、売手の都合から離れた情報発信を継続中。

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