ごあいさつ

元日に発生した能登半島地震により被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。皆さまの今後の生活の安全と、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

昨年は新型コロナ感染症の5類移行に伴い、長らく続いた「新型コロナ禍」の生活をようやく脱し、各地で催し物の復活やインバウンド需要の高まりがみられ、本格的な「ポストコロナ」を迎えました。さまざまなスポーツイベントも開催され、ワールドベースボールクラシックでの優勝をはじめ、選手たちの活躍などの明るいニュースで元気付けられた方も多いと思います。

このように人々の行動や企業活動が活性化する中においてこそ、社会から求められる補償を保険会社として持続的に提供していけるようにと、昨年当社では新たな中期5か年計画を策定しました。
「トップライン(売り上げ)拡大」「ボトムライン(利益)底上げ」「クオリティライン(品質水準)改善」という3つの命題を実現していくための今後5年間の基本戦略として、次の5つの重点戦略「ACT05」を定めました。

  • 1.
    確実かつ持続可能なオーガニックグロース
  • 2.
    グループシナジーとオープンアライアンス
  • 3.
    ネットとリアル、リテールとホールセール
  • 4.
    DX、CXの加速とBXの推進による収益性向上
  • 5.
    クオリティラインを第三の経営指標に

この「ACT05」に沿う形で、SBIグループ各企業とのシナジー効果の発揮、新しい時代のニーズとリスクに対応したインターネット専用型海外旅行保険の販売開始、唯一のダイレクト型保険の専用プロバイダーとしてのBYD向け専用自動車保険の提供開始、エンベデッドインシュアランス(組込型保険)形態でのサイバー保険の提供等に取り組み、おかげさまで新中期5か年計画も順調に進捗しています。

特に、第三の経営指標として掲げた「クオリティライン」は、「業務品質」「サービス品質」「商品力」「営業力」「社員力」を総称するものとして、私自身が名付けました。毎年、確実かつ持続的に改善・向上・増強をはかり、保険会社として進化していくことを目指して掲げた言葉となります。

「新しい時代」において求められる「新しい保険」を提供するため、また保険料だけではないプラスの価値を加えることで選んでいただける保険会社になるため、本年も全力で取り組んでまいります。

2024年2月
SBI損害保険株式会社
代表取締役社長 五十嵐 正明