車両保険は保険料が高くなってしまうため、自動車保険に付けるかどうか悩む人も少なくないでしょう。そもそも車両保険とはどのようなものなのか分かりやすくご説明します。

車両保険は修理代などを補償するための保険

車同士の事故

車両保険とは、契約している車が衝突や接触などによって損害を受けた場合に、その修理費用などを補償してくれる保険です。対象になる事故例は以下のような場合です。
・車と車が衝突、接触をして契約車両が傷ついた
・火災により契約車両に損害があった
・外部から物が飛んできて、傷がついた
・車庫入れに失敗してこすってしまった(※)
・あて逃げされた(※)
ただし、一般に車両保険には主な事故全般を補償するもの(SBI損保では「一般車両」)と、一部の事故に限定して補償するもの(SBI損保では「車対車+限定A」)があり、後者の補償で契約した場合には(※)は対象になりません。
支払われる保険金額は損害の状態によって異なります。修理費が時価額を超えるような場合や盗難されて発見されなかった場合は「全損」とされ、それ以外は「分損」とされます。多くの場合、全損時には保険金額または時価額が支払われ、分損時は修理費から自己負担額(契約時に定めた、事故発生時に受取人が負担する金額)を引いた金額が支払われます。

車両保険は必要か、いらないか

どのような場合に車両保険が必要で、どのような場合に不要なのか見ていきましょう。

自動車保険の加入率

まず、自動車保険の補償のなかで、各々の加入率がどのようになっているか見てみます。主な補償の加入率(2014年度末)は以下のとおりです。

 

車両保険

43.2%

対人賠償保険

73.8%

対物賠償保険

73.8%

搭乗者傷害保険

34.0%

人身傷害保険

67.0%

[出典]損害保険料率算出機構「自動車保険の概況」

対人賠償保険・対物賠償保険は70%以上の方が加入しているのに対して車両保険は43.2%と加入率が半分以下になっています。 自動車事故により人を傷つけたり物を壊したりした場合に保険金が支払われる対人・対物賠償保険は、その賠償額が1億円を超えることもあり、自己の車の修理費等を補償する車両保険と比較してリスクを高く感じている人が多いのでしょう。

高級車・新車には車両保険が必要

車の修理費であっても高額になる場合があります。例えば高級車の場合だと簡単な修理でも修理費が高額になる可能性があります。万が一盗難に遭ってしまったら、再度購入するために大きな金額を準備する必要があり、車両保険が役に立ちます。 また、車両保険の保険金額は契約時の時価額相当で決められます。そのため、新車を購入した場合には十分な保険金額を設定することができるので、車両保険を付帯するメリットが出ます。
新車の場合、ローンで購入している人もいます。全損するような大きな事故に遭えば、ローンだけが残ってしまうことがあります。車両保険はこのようなケースのローン返済に充てることもできます。

10年目以降の中古車には不要

先述したように、車両保険の保険金額は契約時の時価額相当で決められます。車の時価額は年数が経つほど下がっていきますので、中古車など古い車の場合は十分な保険金額を設定できない場合があります。事故時に支払われる保険金は契約時に設定した保険金額が上限になりますので、中古車の場合、修理費が保険金額を上回り自己資金も必要になるケースがあります。車の価値は10年程度でなくなると言われていますので、10年を目安に契約時の保険金額を確認し、修理費に十分な保険金が支払われるか確認しましょう。
また新しい車であっても貯蓄が十分にあり修理費は自分で払えると考える人は加入しなくても良いでしょう。車両保険は保険料が比較的高いので、該当する事故による保険金の支払いがなければ家計への負担ばかりが大きくなってしまいます。

保険料を抑えられる車両保険の種類とは

車両保険の保険料を抑えるには、補償の範囲を限定する方法があります。
先述していますが、車両保険には主な事故全般を補償するものと、一部の事故に限定して補償するものがあります。SBI損保では、前者を「一般車両」(他社ではフルカバータイプと呼ばれることもある)後者を「車対車+限定A」(他社ではエコノミータイプと呼ばれることもある)と呼んでおり、以下のように補償内容が異なります。

一般車両

車対車+限定A

車やバイクとの衝突・接触

自転車との衝突・接触

×

電柱・建物などとの衝突や接触(単独事故)

×

あて逃げ

×

転覆・墜落

×

火災・爆発・台風・洪水・高潮など

盗難・いたずら・落書き

窓ガラスの損害・飛び石による損害

「○」:補償されます。「×」:補償されません。

「車対車+限定A」は、事故の際の相手のお車およびその運転者または所有者が確認された場合にお支払いとなります。建物などの自動車以外の他物との衝突・接触やあて逃げ事故などの場合、お支払いの対象とはなりません。

一般車両と車対車+限定Aの保険料の違い

一般車両
車対車+限定A

<条件> 35歳男性、保険始期:2016年12月、車名:プリウス、型式:ZVW40W、型式別料率クラス:車両:5・対人:4・対物:5・傷害:4、初度登録年月:2014年12月、使用目的:日常・レジャー、ノンフリート等級:20等級(事故有係数適用年数0年)、年齢条件:26歳以上補償、インターネット割引、証券不発行割引、ゴールド免許割引、新車割引、運転者本人限定、対人賠償保険:無制限、対物賠償保険:無制限、人身傷害補償保険(自動車事故補償):5,000万円、無保険車傷害保険:2億円、自損事故保険:1,500万円、搭乗者傷害保険:1,000万円、車両保険金額:210万円、車両自己負担額:5(車対車免0)-10万円、年間走行距離:5,000km以下

上表のとおり「車対車+限定A」では車やバイクとの衝突・接触や火災・盗難などに補償が限定されており、自動車同士の事故の場合も事故の相手自動車とその運転者が確認できる場合に限り保険金が支払われ、一般車両より補償範囲が狭くなっているため、その分保険料が安くなっています。

どう決める?車両保険の付帯方法

「一般車両」であっても、その自己負担額の設定により保険料を下げることができます。具体的には、初回と二回目以降の自己負担額を10万円に設定することです。また、SBI損保では以下のグラフのとおり車両保険への加入率が50%を超えています。

 

SBI損保における車両保険の付帯状況

SBI損保調べ(2014年3月〜2015年2月)

まだ運転に慣れず単独事故の心配がある方や、道幅の狭い道路や自転車の多い道路を走行することが多い方は、「一般車両」が向いています。一方、自分の起こした事故や相手が見つからない事故は仕方がないと割り切ることができ、一定の補償で十分、保険料が安い方が良いと考える方は「車対車+限定A」が向いているでしょう。
保険料の安さだけでなく、自分が補償したい範囲を確認したうえで契約することが大事です。

車両保険は、他人の身体や物を傷つけた場合の補償と比較すると、そのリスクの度合いは低いです。しかし、高級車や新車の場合など対象となる車によって、あるいは、各人の補償に対する考え方によって、加入の必要性も出てきます。保険料を抑える方法もありますので、ご自身の車の状態と事故時にどこまで補償されれば安心できるかを考えて、車両保険の加入を検討しましょう。

ファイナンシャルプランナー 松原 きえ

執筆:松原 季恵(まつばら きえ)

CFP®、マイアドバイザー登録ファイナンシャルプランナー。銀行、損害保険会社での勤務経験を経て、FPとなる。現在はお客様サイドに立ち、執筆・セミナーを中心とした情報提供をしている。住宅ローンや生損保商品に詳しく、「お金で楽しい毎日を」を心がけている。

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