走行距離のメーター

車の査定時にも大きなポイントとなる走行距離。一般的に走行距離が10万キロを超えたら替え時だと言われていますが、適切なメンテナンスを行えば、もっと長く乗り続けることもできます。 しかし、平成27年5月から低年式車(初年度登録から一定年数が経過した車)に対し重い税金が課せられるようになってきました。 ここでは、走行距離と車の買い替え時のポイントについて詳しく解説します。

走行距離からみる中古車購入時のポイント

中古車の価格は、年式が新しく、走行距離が短いものほど高くなっているというのが一般的です。このことからも、年式が新しく、走行距離が短い車の方が総じて程度が良好である、という傾向に基づいて設定されているのはおわかりいただけるでしょう。では、単に走行距離が短い車がいいのか?というと、それに当てはまらないパターンもあるのです。

車選び

冒頭に「適切なメンテナンスを行えば、もっと長く乗り続けられる」と書いた通り、車を長く乗るためには定期的なメンテナンスが必要不可欠です。一方で、自動車の耐久性が向上したことにより、「車検のときにしか整備点検をしない」という乗り方でも大きなトラブルなく走られるようになってきています。といっても、これは新車の場合のお話です。メンテナンスをしないで乗り続けていれば、いずれ大きなトラブルに直面してしまうでしょう。

では、そんなノーメンテナンスの車両が中古車として流通していたとしたら……?おそらく購入してからさまざまなトラブルが発生し、莫大な修理費用がかかってしまうでしょう。つまり、しっかり定期的なメンテナンスがなされてきたかどうかも、中古車購入の重要なポイントといえます。走行距離だけで車の良し悪しを判断せず、現在に至るまでにどのように使用されていたかをチェックすることが、良質な中古車を手に入れるための秘訣と言えるのです。

走行距離の目安

年式のわりに走行距離が進んでいる車のことを「過走行車」と呼びますが、この基準はどこにあるのでしょうか?この基準を解くカギは「残価設定ローン」にあります。
残価設定ローンとは、特定の年数が経過した時点でのその車の価値を予想し、その金額(残価)を残して組むローンのことです。ここで算出される残価は、3年後なら3年間の一般的な走行距離で収まっている前提で計算されます。一般的な走行距離は、ひと月当たり1,000km、年間にして12,000kmが常識的であり、これを超えていれば「過走行」とみなされ「追加金」が発生するのです。

年式と走行距離どちらを重視するか

では、年式と走行距離のどちらを重視して中古車選びをすればいいのでしょうか?これは非常に難しい問題です。ただ、車両がきちんとメンテナンスされてきたと仮定すれば、年式を優先するのがいいのではないでしょうか。もちろん走行距離が伸びればそれだけ車も傷んでいくものですが、経年によっても車のパーツは劣化していくもの。また、経年で傷むパーツの方が、修理や交換に費用がかかるものが多いのです。

車の塗装

一番わかりやすい例がボディの塗装です。日光や雨、花粉や汚れにさらされる塗装面は、年数を重ねるごとに劣化します。この劣化した塗装を修復するための再塗装費として、安くても十数万円、高ければ数十万円の出費となってしまうのです。こういった出費を抑えるためにも、できれば年式の新しいものを選びたいところですね。

長く乗るためのコツ、必要なメンテナンスは?

誰でも気に入った車は長く乗りたいもの。そのためにはどういうことに気を付ければいいのでしょうか?何はともあれ確実に行っておきたいのが、定期的なオイル交換でしょう。中には車検の時にしかオイル交換をしないユーザーもいるようですが、車の心臓ともいえるエンジンを好調に維持するためには定期的なオイル交換が必須です。交換のスパンは取扱説明書に記載されていますが、半年もしくは5,000km走行ごとに交換ができればベストでしょう。

車の点検

また、トラブルを事前に察知するためには定期点検も必要なポイント。法定点検は1年ごとに行うことが義務付けられていますが、罰則がないため実施していないユーザーが多いようです。しかし、プロの目による点検を受け、予防整備を心掛ければ、愛車の調子を長く維持することができます。また、トラブルに気づかずにそのまま乗り続け、他の部分にまで影響が及ぶようなことも防げます。

低年式車の増税について

気に入った車を長く乗りたいという気持ちとは裏腹に、登録から一定期間が経過した車両については、自動車税や重量税の負担が大きくなってしまうという問題があります。自動車税については登録から13年(ディーゼル車は11年)を超えたものは、概ね15%の重課となります。例えば1,500cc超2,000cc以下クラスの車両であれば、通常39,500円のところが45,400円へと、5,900円もの増税となります。

  • 自動車税一覧(一部抜粋)
排気量 税率 15%重課 差額
1,000cc以下

29,500円

33,900円

4,400円

1,000cc超1,500cc以下

34,500円

39,600円

5,100円

1,500cc超2,000cc以下

39,500円

45,400円

5,900円

2,000cc超2,500cc以下

45,000円

51,700円

6,700円

2,500cc超3,000cc以下

51,000円

58,600円

7,600円

3,000cc超3,500cc以下

58,000円

66,700円

8,700円

また、車検時に支払う自動車重量税も同様です。登録から13年経過、18年経過すると負担額が増加し、1.5トン以下の車両を例にとって本則税率と比較すると、13年超でおよそ2倍、18年超ではおよそ2.5倍の税負担となってしまうのです。これについては、クラシックカーを愛好するユーザーなどから「物を大切にするという観点からずれている」と不満の声が上がっています。

  • 自動車重量税(一部抜粋)
車両重量 エコカー
(本則税率)
エコカー以外 13年経過した
エコカー以外
18年経過した
エコカー以外
0.5トン以上
1トン未満

10,000円

16,400円
差額6,400円

22,800円
差額12,800円

25,200円
差額15,200円

1トン以上
1.5トン未満

15,000円

24,600円
差額9,600円

34,200円
差額19,200円

37,800円
差額22,800円

1.5トン以上
2トン未満

20,000円

32,800円
差額12,800円

45,600円
差額25,600円

50,400円
差額30,400円

2トン以上
2.5トン未満

25,000円

41,000円
差額16,000円

57,000円
差額32,000円

63,000円
差額38,000円

※差額は本則税率との差

走行距離からみる車の買い替え時の目安

変動する車の価格

一般的に車の買い替えスパンは5年、5万km走行がひとつの区切りといわれています。これは、新車を購入し1回車検を通し、次の車検が来るタイミングと同じであり(新車なら初回は3年車検、以後2年ごと)、多くのユーザーが買い替えを考えるタイミングといわれています。
このタイミングを過ぎると買い取り価格は大きく下落していき、10年経過、10万km走行でほぼゼロになってしまいます。特に最近の車は、走行距離10万kmを一つの目安に各種パーツが設計されており、10万kmを目安に多くの修理箇所が出てくるといわれています。もちろん部品交換を実施すれば、まだまだ乗り続けることは可能。中には「新車を買ったつもり」で、大掛かりな修復作業を行ってリフレッシュさせるユーザーもいるほどです。

車の寿命を左右するのは定期的なメンテナンス

車は機械であり、使用し続ければ消耗するもの。走行距離や年式は一つの目安に過ぎず、定期的なメンテナンスが車の寿命を大きく左右します。気に入った車を長く乗るもよし、価値が落ちる前に新しい車に乗り換えるもよし。自分のライフスタイルにあった車選び、そして車生活を送るのが一番と言えるのではないでしょうか。

執筆:小鮒 康一(こぶな こういち)

幼少期に再放送されていた「西部警察」を見てクルマ好きになるも、小学校入学とともに興味が他に移る。しかし免許取得後に幼少期の思い出が沸々と蘇り、再びクルマの世界にハマり込む。某大手自動車メーカー系企業に10年ほど勤めたのち、ライターに。過去に中古車販売店に籍を置いていた経験から、登録や税金関係にも明るい。国産旧車マニアと思われがちだが、一番得意なのは現行モデル。

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